今月は「千秋(ちあき)」と題し、「もみじ」を絵柄としております。
「千秋」は深まりゆくこの季節にふさわしい言葉でもありますが、直接的には現存最古の書物(日本の神話や歴史書)である『古事記』(和銅5年=西暦712年)に出てくる言葉から採っております。すなわち「豊葦原之千秋長五百秋之水穂国(とよあしはらのちあきのながいほあきのみずほのくに)」です。これは私たち日本国の美称で、「ゆたかな葦原で永久に穀物のよく生育する国」を意味します。「千秋」の「千(ち)」は「数の多いこと」、「秋(あき)」はここでは「年」のことであり「長い年月」「永遠」を表します。
今回の「もみじ」の絵は当社の境内に存在するものです。毎年彩り豊かに紅葉し、参拝の皆様に楽しんで頂いております。国が長く栄え、「もみじ」はもとより四季折々の自然の巡りが変わることなく続くことは私たちの切なる願いでありましょう。
このたびは、そのような思いと、皆様の幸いがいつまでも続くことを祈りつつ奉製いたします。
尚、月替特別朱印は土日祝の9:00~15:00で承ります。