こうぜんじ|曹洞宗|西尾山
康全寺のお参りの記録一覧
三河三十三観音霊場巡りの3寺目は、2寺目と同じく西尾市に在る第31番の西尾山 康全寺です。2寺目の盛巌寺から南へ約1km行った所に在ります。
曹洞宗で、本尊は聖観音菩薩、札所本尊も聖観音菩薩。
こちらの本堂に祀られている釈迦如来坐像と大日堂に祀られている大日如来は市指定文化財です。
1221年足利義氏が西條城の城内に天台宗の神宮寺、金剛院等の六坊を建立。(足利氏はこの地に来て姓を吉良氏と改めた。)その後、天台宗の僧侶が親鸞の教を奉じ、寺を離れる者が続出したため寺は荒廃。支那人と伝えられる却外禅師が当地に来られ堂宇荒廃を憂い再興。足利義氏六世の孫の西條城主吉良満貞は、却外禅師に帰依し、神宮寺と金剛院の2寺を合して1寺とし、吉良山満全寺と名づけた。吉良山は家名、満全寺の「満」は満貞の「満」を賜り寺号とした。1560年の桶狭間の戦いで今川氏が敗れ、その余波により西條城吉良氏は没落。その後の1581年に徳川家康が当寺に止宿し、家康の「康」の字を賜り、西尾山康全寺と改称し現在に至ります。
平坂街道という割と大通りに面しており、山門横から境内に入ると10数台分の駐車場があります。山門に並んで左側に大日堂、大日如来等が祀られています。大日如来坐像は高さ約60cm、平安時代後期作、金剛院の大日堂の本尊との事、一般的な印と違い、左右の手の上下入れ替わっています。頭の部分が厨子に隠れてしまってやや残念。境内右側には閻魔堂と稲荷堂、その奥は庫裏。正面な本堂で、左側には座禅道場?です。
本堂に入らせて頂きます。扉に三つ葉葵の紋。堂内に梵鐘と太鼓、駕籠もぶら下げてあります。須弥壇に本尊の聖観音菩薩、三尊形式になっていますが、他の菩薩は?
脇間には釈迦如来坐像。高さ約43cm、南北朝~室町時代作、神宮寺の釈迦堂の本尊との事。
本堂内にセルフ用朱印が置いてありましたのでセルフで押印しました。(結構、朱印が疲れていた。)
御朱印
山門
大日堂
大日如来坐像(市指定文化財)
倶利伽羅龍
右∶閻魔堂、左∶稲荷堂
本堂
梵鐘と太鼓
駕籠
聖観音菩薩
釈迦如来坐像(市指定文化財)
庫裏
座禅道場?
町名は「満全町」です。もともとは、「満全寺」という名前でした。家康さんが「俺の康の字をあげるよ。」ということで「康全寺」という名前になりました。
山門
本堂
本堂内
本堂内
本堂内
稲荷堂、閻魔堂
稲荷堂内
閻魔堂内
大日堂
大日堂内
禅堂
山門の前にある「西尾町道路元標」西尾の中心地。
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