津島神社のお参りの記録(1回目)
愛知県津島駅

#津島神社

ご祭神はタケハヤスサノオの命。相殿神にオオナムチの命。

#建速須佐之男命

スサノオの命が善神と悪神の二面性を持つことは、かなり前から本で読んで知っていた。”たかまのはら”で数々の天つ罪を犯した挙句”あまのいわや”事件を引き起こし、かと思えば出雲ではヤマタノオロチを退治して一躍ヒーローとなる。

僕はずっと、彼は場合によって善いこともすれば悪いこともする、ロキ的な存在と理解していた。ところが最近、どこかの神社のHPで興味深い記述を見た。彼は常に善と悪の両面を持っているわけではなく、はじめは純粋な悪神だったが、ある時点を境に、今度は完全な善神に生まれ変わったと。

少年ジャンプじゃあるまいし……、と当初は思ったが、実際そうらしい。
ターニングポイントは、”あまのいわや”事件の後”たかまのはら”を追放された一件。このとき彼は、おびただしい償いの品を差し出すと共に、ヒゲと爪を切られている。
それが何になるのか？
先代旧事本紀の訳注によれば、これは”たかまのはら”の神々に逆らえなくなったことを意味するそうだ。なぜなら、もし彼が再び悪事を働こうものなら、”たかまのはら”の神々は手元にあるヒゲと爪を使って、スサノオの命に呪いをかけることができると。要するに、孫悟空が頭に輪をはめられたのと同じ状態だ。なお、僕はフレイザーとかエリアーデとか言われてもよく分からん。