光明寺

神奈川県 新羽駅

12月30日、年の瀬の静かな日に光明寺を参拝しました。お寺へと続く参道には、カッパや猫など、可愛らしい動物たちの石像が並んでいて、訪れる人々の心を和ませてくれます。石段を上るたびに、童心に帰ったような温かい気持ちになりました。
参道の先には、重厚で立派な二階建ての本堂がそびえ立っていました。その風格と歴史に圧倒されつつ、本堂前の広々としたテラスからは、高架を走る地下鉄の姿が見え、なんだか不思議な感覚を覚えました。古き良き伝統と、現代の日常が同時に感じられる、そんな場所なんですね。
そして、庫裏の方へ足を向けると、玄関の下駄箱には、様々な表情をした可愛らしい鬼の置物がずらりと並んでいて、思わず笑顔になってしまいました。一つ一つに個性があり、訪れる人を楽しませようというお寺の方々の温かい心遣いが伝わってきます。細やかなおもてなしに感動し、心に残る参拝となりました。

当寺は弘法大師空海を祖師とする高野山真言宗に属し、山号を遍照山、寺号を光明寺と称す。
室町時代の明應五年（西暦一四九六年）継伝僧都によって開創された。
本尊は金剛界大日如来。真言密教の根本仏である。山号の遍照とは、大日如来の別称である。大日如来の生わす山、光明をあまねくすべてに照らす寺の意味である。
本堂には大聖不動明王を祀り、武相不動尊二十八霊場の第二十六番札所として、酉年にご開帳をおこなう。
当山は神仏共にお祀りする寺院であり、境内西端には天満宮を祀る。ご神体の菅原道真公座像は、江戸時代に新羽在住の仏師によって彫られたと伝えられる。
本堂後面の山上には、寺を護持する守り神として大六天を祀る。大六天は天魔ともいい、祠の周辺には浄域として古来より特別な場所とされている。
境内は豊かな湧水があり、本堂正面大門石段上には弁財天を祀る。（境内掲示より）

地下鉄ブルーライン「新羽駅」下車徒歩20分。武相不動二十八カ所霊場第26番札所の真言宗寺院。ご本尊は大日如来です。

地下鉄の車窓からもチラッと見える大きな寺院。二階が本堂になっています。