宋雲院

東京都 稲荷町駅

東京都台東区に位置する宋雲院は、臨済宗大徳寺派に属する寺院で、1611年に創建されました。開基は立花飛騨守宗茂の実母である宋雲院殿花岳紹春大姉で、彼女の菩提を弔うために立花家によって設立されました。開祖は広徳寺の三世大徳州甫禅師で、彼の指導のもとで寺院が発展しました。

●創建の背景

宋雲院は当初、神田の広徳寺内に建立され、その後上野に移転しました。「宋雲院」という名前は、開基の戒名に由来しています。特に、立花宗茂の生母という重要な立場にあったことから、寺院の設立は地域の信仰の拠り所としての役割も果たしました。

●災害と再建の歴史

1923年の関東大震災では、宋雲院は大きな被害を受け、多くの寺宝を失いました。その後、上野警察署の用地として利用されることになり、現在の場所に移転することになりました。さらに、1945年の空襲に際しては、すべての建物が撤去されるという厳しい状況に見舞われました。戦後、現在の伽藍が再建され、今日の姿が形成されました。

●墓地と開基の影響

元々、宋雲院の墓地には開基の宋雲院殿花岳紹春大姉が葬られていましたが、1925年には彼女の夫である高橋紹運が福岡県の天叟寺に合葬されました。

上野から元浅草へのぶら旅、通りすがりです。

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