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さいがんでんじ|天台宗阿蘇山

西巌殿寺
公式熊本県 阿蘇駅

開門時間
8:00から17:00

歴史

 阿蘇山西巌殿寺のおこりは、神亀3年(726)にさかのぼります。当時、阿蘇信仰の中心は「阿蘇のお池」と呼ばれる噴火口の湯溜まりでした。そもそも日本では、山は死者の世界であり同時に豊かな実りを生む水の源として信仰の対象とされていました。そのはかりしれぬ神秘を人々は畏(おそ)れ崇拝していましたし、その一方では、山へ入り、修行を積み、神霊の意志を伝えようとする山岳修行者もいました。
 そのような意味で、火を噴く山・阿蘇も当時の朝廷から関心を寄せられておりました。そこで、神の住む阿蘇の湯溜まりのもとで修行せんと、天竺から来朝していた最栄読師という僧侶が阿蘇山にやって来ます。読師は噴火口めざして山を登り、修行に励みました。ところが、火口から中を覗き込んでみると、そこには目を覆うような地獄の世界が広がっているではありませんか。鬼に責められ、またはお互いを殴り合いその肉を食らいつく亡者たち…。その光景に読師はとても心を痛め、悲しい気持ちで山を下りようとしました。
 そのときです。目の前に九つの頭を持つ大きな龍が天空をついて現れ、「火口の中を見てみなさい」と読師に告げました。その龍は阿蘇神社の祭神、健磐龍命(たけいわたつのみこと)の変化した姿でした。阿蘇明神の言を受け、読師がおそるおそる火口の中を覗きこむと、そこには先ほどの亡者たちをかばい鬼に打たれ、争う亡者たちの仲裁に入る慈愛に満ちた十一面観世音菩薩の姿があったのです。あまりに尊いその姿に心打たれた読師は、登山途中見つけた霊木に心を込めて十一面観世音菩薩お姿を一心不乱に彫りました。そして火口の西の洞窟(巌殿)に安置してご本尊として祀り、毎日法華経を読んで修行に励んだのです。人々は、そこを西の巌殿の寺と呼び、崇めました。これが、西巌殿寺の寺号の由来です。

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西巌殿寺の基本情報

住所熊本県阿蘇市黒川1114
行き方

豊肥本線阿蘇駅から徒歩10分
阿蘇バスターミナルから徒歩10分
熊本ICから60分

アクセスを詳しく見る
名称西巌殿寺
読み方さいがんでんじ
参拝時間

開門時間
8:00から17:00

参拝にかかる時間

20分

参拝料

なし

トイレ本坊に男女トイレあり
御朱印あり

限定御朱印なし
御朱印帳あり
電話番号0967-34-0928
お問い合わせの際は「ホトカミを見た」とお伝えいただければ幸いです。
メールアドレスasosansaigandenji@gmail.com
ホームページhttp://www.saigandenji.com/
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巡礼の詳細情報

九州西国三十三箇所

第13番

御本尊:十一面観音

御詠歌:

若草の 罪に代わりて 燃え出る 煙ぞ神の 姿なりけり

詳細情報

ご本尊十一面観世音菩薩
山号阿蘇山
宗旨・宗派天台宗
創建時代726年(神亀3年)
開山・開基最栄読師(さいえいとくし)
ご由緒

 阿蘇山西巌殿寺のおこりは、神亀3年(726)にさかのぼります。当時、阿蘇信仰の中心は「阿蘇のお池」と呼ばれる噴火口の湯溜まりでした。そもそも日本では、山は死者の世界であり同時に豊かな実りを生む水の源として信仰の対象とされていました。そのはかりしれぬ神秘を人々は畏(おそ)れ崇拝していましたし、その一方では、山へ入り、修行を積み、神霊の意志を伝えようとする山岳修行者もいました。
 そのような意味で、火を噴く山・阿蘇も当時の朝廷から関心を寄せられておりました。そこで、神の住む阿蘇の湯溜まりのもとで修行せんと、天竺から来朝していた最栄読師という僧侶が阿蘇山にやって来ます。読師は噴火口めざして山を登り、修行に励みました。ところが、火口から中を覗き込んでみると、そこには目を覆うような地獄の世界が広がっているではありませんか。鬼に責められ、またはお互いを殴り合いその肉を食らいつく亡者たち…。その光景に読師はとても心を痛め、悲しい気持ちで山を下りようとしました。
 そのときです。目の前に九つの頭を持つ大きな龍が天空をついて現れ、「火口の中を見てみなさい」と読師に告げました。その龍は阿蘇神社の祭神、健磐龍命(たけいわたつのみこと)の変化した姿でした。阿蘇明神の言を受け、読師がおそるおそる火口の中を覗きこむと、そこには先ほどの亡者たちをかばい鬼に打たれ、争う亡者たちの仲裁に入る慈愛に満ちた十一面観世音菩薩の姿があったのです。あまりに尊いその姿に心打たれた読師は、登山途中見つけた霊木に心を込めて十一面観世音菩薩お姿を一心不乱に彫りました。そして火口の西の洞窟(巌殿)に安置してご本尊として祀り、毎日法華経を読んで修行に励んだのです。人々は、そこを西の巌殿の寺と呼び、崇めました。これが、西巌殿寺の寺号の由来です。

体験写経・写仏祈祷おみくじお祓い絵馬御朱印お守り重要文化財祭り花の名所札所・七福神巡り法話

Wikipediaからの引用

概要
西巌殿寺(さいがんでんじ)は、熊本県阿蘇市黒川にある天台宗の寺院。山号は阿蘇山。古くから阿蘇山修験道の拠点として機能し、九州の天台宗の中で最高位の寺格を持つ寺院のひとつである。 本堂は2001年に火災で焼失し礎石のみ残るが、山門をくぐり石段を登った本堂跡には阿蘇檜や公孫樹の古木が見られる。周辺には僧坊跡が点在し、多くの文化財が保管されている。
歴史
歴史[編集] 開基には二説ある。寺院が採る726年(神亀3年)説は、天竺毘舎衛国から渡来した僧・最栄が聖武天皇の勅願を受け、阿蘇山上に上り阿蘇明神・建磐龍命(たていわたつのみこと)[1]を感得したとするものである。1144年(天養元年)説は、比叡山の慈恵大師良源の弟子・最栄が阿蘇神社大宮司友孝の許しを得て、阿蘇山上に上ったとする説である[2]。どちらの説にも共通するのは、阿蘇山の火口の西の巌殿に十一面観音菩薩を安置して庵(山上本堂)を開き、絶えず法華経を読誦したため「最栄読師(さいえいとくし)」と呼ばれたとするものである。 阿蘇山上に最栄が庵を開いてから、多くの修行僧、修験者が阿蘇山上に...Wikipediaで続きを読む
アクセス
アクセス[編集] 阿蘇登山道路坊中線を阿蘇五岳に向かい南下すると、道路沿い右手に位置する。 JR豊肥本線 阿蘇駅から徒歩5~10分 九州産交バス、大分バス 阿蘇駅前バス停留所から徒歩5~10分
行事
行事[編集] 阿蘇山観音祭り[編集] 阿蘇山西巌殿寺では、毎年4月13日に「阿蘇山観音祭り」が行われる。修験者による火渡り、湯立の荒行が執り行われる。開催日は明治時代の住職である厨亮俊の命日に因む。厨亮俊は、筑後国御井郡(現在の福岡県久留米市御井)に生まれ、比叡山に上り修行した。若くして権僧正に補任され、比叡山西塔の寺院の住職となる。廃仏毀釈によって一時還俗するが、西巌殿寺復興の際に請われて権僧正に復帰し、明治9年に晋山した[1]。翌年に西南戦争が起こり、阿蘇では農民一揆が起こった。県令より届いた討賊の勅書、旧藩主細川家よりの示諭文を携えて各村を巡回し、一揆などその方向を誤ることの無いよ...Wikipediaで続きを読む
引用元情報西巌殿寺」『ウィキペディア日本語版』。
この版のURL:https://ja.wikipedia.org/w/index.php?%E8%A5%BF%E5%B7%8C%E6%AE%BF%E5%AF%BA&oldid=98277577
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