御朱印・神社お寺の検索サイト楽しみ方
四天王寺聖徳太子1400年限定切り絵御朱印大バナー2024年12月四天王寺聖徳太子1400年限定切り絵御朱印大バナー2024年12月
広告

阿弥陀如来とは?全ての人々を極楽浄土へと導く仏様を徹底解説

最終更新:2024年12月19日(木)
公開:2024年12月09日(月)

※記事中に使用したイラストの無断転載を禁止します。

「阿弥陀如来ってどんな仏様?」
「念仏を唱えると救われるってほんと?」
「阿弥陀如来の有名なお寺を知りたい」


全国8万ヶ寺以上のお寺を紹介する日本最大の神社お寺・御朱印の検索サイト「ホトカミ」編集部の高原です。

こんな仏像を見たことありませんか?

この仏像は「阿弥陀如来(あみだにょらい)」という仏像です。

特に、世界遺産にも登録される平等院鳳凰堂の阿弥陀如来坐像は国宝に登録されるほど有名です。

また、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)※」という念仏を聞いたことがあるかたもいるのではないでしょうか?
※浄土真宗本願寺派では「なもあみだぶつ」と発音します。

なぜ、南無阿弥陀仏が広く知られて、唱えられているのか不思議に思いませんか?

そこで、この記事では、阿弥陀如来の念仏が広く唱えられる理由や、どんな仏様なのかを紹介します。

阿弥陀如来を知ることで、お寺への参拝がより楽しく深い体験になるはず。

ぜひ最後までお読みください。

    阿弥陀信仰の教えは、時代ごとに変化しながら伝わってきたため、宗派ごとに違いがあります。
    皆さんの宗派の教えを、それぞれの宗派の公式サイトで確認してみてください!

    目次

  1. 阿弥陀如来:極楽浄土へ導いてくれる存在
  2. 【念仏を唱えると救われる】阿弥陀如来の信仰
  3. 【極楽浄土を作った仏】阿弥陀如来の起源
  4. 阿弥陀如来が有名なお寺
  5. 終わりに

御朱印・神社お寺の検索サイト「ホトカミ」について

ホトカミは 日本全国14万件の神社お寺、1万9000件の御朱印の情報のなかから次にお参りしたい神社お寺を検索できるサイトです。
「100年後に神社お寺を残す」ために、日本全国の皆さんに神社お寺の魅力を伝えています。
全国のユーザーさんが想いを込めてホトカミに投稿して下さった情報をもとに、すてきな神社お寺を紹介中。
さらに、ホトカミは日本全国1400人以上の神主さんお坊さんからの公式情報も集まっています。

ホトカミを通じて、全国の神社お寺と読者の皆様のすてきなご縁が結ばれますように。
神社お寺を都道府県から探す≫

この記事は、ホトカミサポーターさんのおかげで公開できました!

〈ホトカミサポーターとは〉
ホトカミの理念に賛同いただける方、ホトカミの今後の展望を応援してくださる方に、
毎月500円からサポートしていただく仕組みです。

いただいたお金は、開発費・人件費・サーバー代など、
ホトカミを安定して運営し、より良いサービスにするために活用させていただきます。
どうか、あたたかいサポートをよろしくお願いします。

阿弥陀如来:極楽浄土へ導いてくれる存在

阿弥陀如来は(古代インドの世界観における)西方の極楽浄土に住んでいる仏様です。

見分け方ポイント

阿弥陀如来はいくつかのパターンの印を結んでいますが、
見分けるポイントは 【両手とも輪】
になっていることです。

イラスト内では人差し指と親指で輪を作り

・右手は前、左手は上を向ける「来迎印(らいごういん)」
・右手を上に両手を重ねる「阿弥陀定印(あみだじょういん)」

などの印を結んでいます。

阿弥陀如来は、かつて法蔵菩薩(ほうぞうぼさつ)という名で、
生きとし生けるものを救う48個の願いを立て、長い修行の末、悟りを開き如来となりました。
このことから、全ての生き物を救い極楽浄土へ導いてくれる存在として信仰されています。

ここからは、なぜ阿弥陀如来が広く信仰されるようになったのかを解説していきます。

【念仏を唱えると救われる】阿弥陀如来の信仰

阿弥陀如来は、どんな人でも極楽浄土へ導いてくれる仏様として信じられています。

厳しい修行などはなく、念仏を唱えるという簡単な教えから、一般民衆にも信仰が広まりました。

そんな阿弥陀如来が人々に広く定着したのは鎌倉時代ごろで、「末法思想」というものが関連しています。

末法思想とは、お釈迦様が亡くなってからおよそ1500年後の平安時代末期ごろから末法という時代に入り、世相は荒れ、修行によって悟りを得て救済されることができなくなってしまうと言われていました。

つまり、自力で救済を得ることができない時代になってしまうということです。

そんな末法思想の混乱のなかで、鎌倉時代に法然というお坊さんが浄土宗を開きました。

浄土宗は、平安時代末期に広まった阿弥陀如来への信仰に基づく浄土教の影響を受けて生まれました。この宗派では、阿弥陀如来を本尊とし、ひたすら「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えることで、極楽浄土への往生を願う教えが説かれています。

極楽浄土は苦しみや煩悩のない世界で、現在も阿弥陀如来が説法を行っています。
その理想的な環境で修行を積むことで、輪廻転生から解放され、成仏できるとされています。

「念仏を唱える」という簡単で誰にでも実践できる教えは、多くの人々に受け入れられ、阿弥陀如来への信仰が広がるきっかけとなりました。

ここまで念仏が重要視されるのは、阿弥陀如来がまだ悟りを開く前に発した、人々を救うための誓願に由来します。

ここからは、阿弥陀如来が立てた誓願を含め、起源を紹介していきます。

    浄土宗から派生した浄土真宗では、阿弥陀如来が人々を救うために立てた誓願を信じることで、極楽浄土に往生できるとされています。
    そして、この往生がそのまま「成仏」を意味すると考えられています。

【極楽浄土を作った仏】阿弥陀如来の起源

阿弥陀如来はサンスクリット語で「amitabha:アミターバ(無量光)」「amitayus(無量寿)」の2つの言葉で表されます。

「amita:アミタ」には無限という意味があり、

・amitabha:アミターバ=無限の光明を持つもの
・amitayus:アミターユス=無限の寿命を持つもの


と訳されます。

これらを含めて、全てを照らし、永遠に人々を救うとされることから、どんな人でも救う仏様として信じられています。

阿弥陀如来の起源は1〜2世紀ごろのインドで、2〜3世紀ごろに中国に教典が渡り漢訳されました。

全ての人々を極楽浄土に導くと言われる理由

先ほども触れたように、阿弥陀如来は、念仏を唱えることでどんな人でも救済する仏様として知られています。

もともと阿弥陀如来は出家して悟りを開く前、一国の王でした。
その王は世自在王如来(せじざいおうにょらい)という如来の説法を聞き、王位を捨てて出家し、法蔵(ほうぞう) と名乗り法蔵菩薩となりました。

法蔵菩薩は、すべての人々を救うための浄土を作るため、途方もなく長い時間をかけて考え抜きました。
この途方もなく長い時間をかけて考えたことを五劫思惟(ごこうしゆい) と言います。

そして、すべての人々を救うための四十八の誓願を立て、それを実現するためにさらに長い修行を重ねた結果、悟りを開いて阿弥陀如来 となったのです。

この極楽浄土は、私たちの住む世界のはるか西にあるとされ、「西方極楽浄土」とも呼ばれます。

阿弥陀如来が「全ての人々を極楽浄土へ導く仏」と言われる理由は四十八願を成就し、人々を救うために極楽浄土を築いたからです。

なぜ念仏が重要視されるの?

阿弥陀如来がまだ法蔵菩薩だった頃、四十八の誓願を立てました。
その中の第十八願では、「念仏を唱える人を極楽浄土へ往生させる」と誓っています。

また、末法思想の影響で、自力で救済を得るのが難しいと考えられるようになりました。
そのため、誰でも場所や時間を問わず実践できるシンプルな教えとして、念仏を唱えることで、阿弥陀如来の力に頼って救済を得ることが重要視されるようになりました。

この阿弥陀如来の力に頼り救済を得ることが、他力本願の本来の意味です。

阿弥陀如来が有名なお寺

高徳院(神奈川県)阿弥陀如来坐像

鎌倉大仏は国宝に指定されています。
1252年から作られ始めましたが、完成した年や作者などが不明の仏像です。
ホトカミページを見る≫

平等院鳳凰堂(京都府)阿弥陀如来坐像

平安時代後期に制作された国宝に指定される仏像です。
日本を代表する仏師である定朝の現存する唯一の作品です。
ホトカミページを見る≫

三千院(京都府)阿弥陀三尊坐像

平安時代に制作された国宝に指定される仏像です。
向かって右側には観音菩薩、左側には勢至菩薩が配されています。
ホトカミページを見る≫

くろ谷 金戒光明寺(京都府)五劫思惟阿弥陀仏

江戸時代中期ごろに制作された仏像です。
一般的な如来像と異なり、大きくかさばるような螺髪を持っています。
この螺髪は、とてつもなく長い間、人々を救う方法を考えたことを表しています。
ホトカミページを見る≫

終わりに

ここまで阿弥陀如来の見分け方や起源について解説してきました。

南無阿弥陀仏と念仏を唱えることで、極楽浄土へと導いてくれるという教えから、幅広い人々に信仰されている阿弥陀如来。

日本で多くの人々が信仰される仏様の仏像には、多くの意味が込められています。

仏像に込められた教えや物語を知ることで何気なく手を合わせていた仏像から、新たな学びや感動を得られるはずです。

ぜひ、この機会に仏像を見にお寺に参拝してみてはいかがでしょうか。

お寺に参拝した際には、ホトカミにも投稿してくださいね!

仏像イラストレーターが作った 仏像ハンドブック

 

初心者からマニアまで、これを読めば仏像がもっと楽しくなる!

本記事で使用したイラストを提供してくださった、田中ひろみ先生による仏像好きのためのハンドブックです。
初心者向けの仏像の基本的な知識から、仏像の世界がさらに広がるマニア級の深い豆知識まで、イラストで分かりやすく解説されています。
ホトカミユーザーの皆さんにオススメの1冊です!
Amazonで見る 楽天市場で見る


この記事の監修

神社お寺の検索サイト「ホトカミ」運営代表

吉田 亮


月間120万人の神社お寺ファンが使う神社お寺の検索サイト「ホトカミ」を運営する株式会社DO THE SAMURAI代表取締役。
東京大学理科II類入学後、文学部言語文化学科日本語日本文学(国語学)専修課程卒業。
2013年より日本文化や歴史を後世に繋ぐ事業を開始、2016年法人化。
これまで2000人以上の参拝者との対話や、累計1000万アクセスを超えるお参りに関する記事の執筆編集、100年後に神社を残すために社会と神社の接点を創出する。
この記事の書き手

ホトカミ編集部 御朱印記事ライター

高原 健太郎


日本文化や神社お寺が好きです。
独特の雰囲気に魅了されてから、寺社めぐりが趣味になりました。
この記事のイラスト提供

イラストレーター

田中ひろみ


絵文人・仏像研究家(株)TERABIT代表、奈良市観光大使女子の仏教サークル「丸の内はんにゃ会」代表。
カルチャー センター講師。元ナース。テレビ出演、講演も多数。ART ・俳句・盆踊らー
著書 『イラストレーターが作った仏像ハンドブック』(ウェッジ) など約70冊

この記事は、ホトカミサポーターさんのおかげで公開できました!

〈ホトカミサポーターとは〉
ホトカミの理念に賛同いただける方、ホトカミの今後の展望を応援してくださる方に、
毎月500円からサポートしていただく仕組みです。

いただいたお金は、開発費・人件費・サーバー代など、
ホトカミを安定して運営し、より良いサービスにするために活用させていただきます。
どうか、あたたかいサポートをよろしくお願いします。

premium-goshuin-search-big_bannerpremium-goshuin-search-big_banner
広告

最新記事

おすすめの記事

最新の限定御朱印情報が届く!
御朱印メルマガを受け取ろう

利用開始をもって利用規約プライバシーポリシー
同意したものとみなします。

※購読はいつでも解除できます。

This site is protected by reCAPTCHA and the Google
Privacy Policy andTerms of Service apply.

御朱印背景