日蓮宗 総本山 塔頭 定林坊(じょうりんぼう)の日常(23回目)|山梨県塩之沢駅
ぜひ、動画でもお会いしましょ!コメント気軽に大歓迎です!(^-^)
こんにちは。仏教大好きもっちーです。今回は日本仏教の歴史の輪郭を5分でお伝えします。それでは、さっそく初めていきます
【飛鳥仏教】
まず始めは飛鳥時代、仏教を受容するかどうかを巡って、抗争があり、賛成の蘇我氏が勝利を収めたことで、仏教が日本に取り入れられました。その後権力を誇示するために蘇我氏を中心に氏寺が建てられ、飛鳥仏教は氏寺を中心に栄えていくのです。そんな折優れた政治家だった聖徳太子が登場し、仏教の教えを国の規範とし、政治を進めました。こうして飛鳥時代には国家が仏教を取り入れ、その発展の基礎を築くこととなりました。
【奈良仏教】
奈良仏教は鎮護国家の時代でした。鎮護国家というのは、仏教を利用して国家の安定をはかることで、聖武天皇は都の東大寺を中心に、地方ごとにも国分寺・国分尼寺を設けて、地方豪族を管理し国を一つにまとめていきました。このころの仏教は宗派というよりも、学問のようなもので、南都六宗の六つに分けられ仏教が研究されており、民衆に布教することも禁止されていました。
【平安仏教】
平安仏教は二人の天才によって作られました。最澄上人と空海上人です。国家と癒着することで腐敗していった教団を尻目に、中国から各々最新の仏教を持ち帰り、最澄上人は比叡山を、空海上人は高野山で、それぞれの宗教を布教していきました。この二人の活躍によって、南都六宗の仏教とは違う新しい平安時代の仏教が確立され、やがて鎌倉仏教の隆盛をみることになります。
【鎌倉仏教】
鎌倉仏教は、新興宗教の時代でした。今まで厳しい修行を必要とした仏教でしたが、易行でも成仏できるとし、民衆にまで仏教が広まっていきました。まず、法然・親鸞上人は念仏、栄西上人や道元上人は禅、日蓮上人はお題目、一遍上人は踊り念仏というふうに各々が自身の信仰に基づき布教をしていきました。
【室町仏教】
室町時代になると、鎌倉時代に興った新仏教は大きな教団に成長していきます。その理由は仏教がより民衆化したためといえます。この時代には観音信仰や七福神信仰などご利益を求める庶民の宗教が流行し、庶民が力を持ってきた時代といえます。また浄土真宗は一向一揆・日蓮宗も法華一揆をおこすなど、寺院が政治的に力をもった時代でもあります。
【安土桃山・江戸仏教】
戦国時代、時の権力者たちと力をもった寺院の間で衝突が起こり、寺院は徹底的に弾圧され、無力化されました。戦国時代を制した江戸幕府はこうして弱体化した仏教を統制して、寺院を権力下に収めます。具体的にいうと「寺檀制度」です。隠れキリシタンを取りしまると同時に、寺院が檀家を管理する制度で、寺院はそれぞれの家ごとの家族構成や名前などを役所に届けました。いわば現在の役所の戸籍係の仕事を寺が請け負ったわけです。こうして江戸時代には仏教は幕府の権力の中に組み込まれていきましたが、一方では安定した庶民の信仰をえて、庶民仏教が花開いた時代でもありました。遍路や巡礼などが流行し、講というサークルができ集団参拝が行われ、それによって寺社はおおいに潤ったのでした。
【明治仏教】
明治時代は試練の時代でした。天皇制が復興したため、政府が神道を国の宗教にし、神仏分離令の下、それまでの神も仏もともに敬うという習俗が否定されました。その結果廃仏毀釈の運動が起こり、寺が襲撃されたり、重要な仏像が破壊されたりと、仏教界は大きな打撃を被り、仏教界は大きな転換を迫られました。
【大正・昭和・平成仏教】
大正に入ると、情勢は一応の安定を見、文化的な成熟時期を迎え、西洋の思想やキリスト教などの影響を受け、仏教も東洋思想として一定の評価えました。その後日本は第二次世界大戦に突入していきます。仏教も軍国主義の波にのまれて、国家主義を宣伝し高揚させていく役割を担わされたりもします。仏教界が汚点を残した時代だったともいえるのではないでしょうか。戦後日本は目覚ましい勢いで復興しました。一方で国家神道がGHQによって解体され、信教の自由の名の下に宗教に触れることは自分で求めない限り、ほとんどなくなり現在にいります。
いかがでしたか?この歴史からみてもわかる通り、仏教は古くから日本に根付いており、日本仏教を知ることは日本人としてのルーツを知ることといっても過言ではありません。
仏教を学ぶには輪郭をつかむのが肝要で、輪郭の話をしました。次回は一つ一つの時代にわけて解説していきます。
ぜひ感想コメント欄でお待ちしてます!m(__)m
すてき
みんなのコメント(10件)
本当に5分で分かる仏教のお話ですね(⊙⊙)!!
輪郭の話… 興味深く拝見しました☺🙏
次回も楽しみにしています( *´꒳`* )🌸
コメント欄はこっちのコメント欄でもいいですか🤭
「信仰自由の名の下に宗教に触れることは自分で求めない限り、ほとんどなくなり現在にいります。」
そういうふうに考えたことなかったです。
あきさん
いつもありがとうございます!
もちろん、大丈夫ですよ!
memeさん
日本国憲法の中に、信教の自由という項目がありますが、その項目のおかげで、学校など公教育では特定の宗教を教えることはなくなりました。
学校の教科書では、宗教のことといっても一宗派につき、せいぜい2、3行であり、高校までの教育が終わったら、宗教に関して深く知ろうとしない限り、宗教の歴史や教えなどを勉強することは殆どないのではないかと思い、こういった表現をしてしまいました。
もちろん、お祭りや法要、お参りなど習俗としての宗教といった面では、現在も日本人の生活に深くかつ自然に残っていると僕は思っております。
誤解を招くような表現をしてしまい、申し訳ありませんでしたm(__)m
以後気をつけます🙏
あきさん
次回もがんばります!
いえいえ、そういう意味ではありません💦言葉足らずですみません
「そうなんだなぁ…だからなんだなぁ…」と先日母を亡くし宗教や宗派の事にあまりにも無知だったので自由過ぎてちゃんと勉強しなかったからだなぁ…と実感する出来事があったのです。
でも住職様は丁寧に教えてくださいました。自分が無知で恥じる場面があったので望月さまの文章を読んで納得してしまったのです。
memeさん、同感です😌
自分もよく知らないまま過ごしてきましたが、御朱印をきっかけに寺社巡りをするようになり、たくさんのありがたいご縁を頂いて仏教や神道の事を身近に感じるようになりました。
そうしてもっと知りたいと思う今に至ります☺
なので望月さんの動画もいつも興味深く拝見しています🙏
無理なくまったり。お待ちしています( *´꒳`* )
あきさん
ありがとうございます🙏
ゆっくりいろんなことを学んでいいきます。
memeさん
そういうことだったのですね、、
了解致しましたm(__)m
これからもよろしくお願いいたします🙏
あきさん
合掌🙏
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住職さんも、ホトカミを通じてお参りされる方がいるんだなぁと、情報を発信しようという気持ちになりますし、
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