身延山三門に眠る 怪力僧侶の伝説②

さて、今日は「身延山三門」の話のつづきです。

前回の見てない人は ホトカミプロフィールからみてね😁

少し長くなるので、お許しを🙏

あらすじを話しますと、

仁王像のお告げにより、神奈川のお寺から身延山まで仁王像を納めたいと思っている妙法禅門という男がいました。

その旨をお寺の住職に伝えると、囲碁で勝ったなら、仁王像をもっていっても良いといいます。

囲碁に負けた住職。今度はどうしたかというと考えていますと、、、

住職は無理難題を思いつきました！

「二体の仁王像を一度に運べるのなら、持っていってもよい」

と言い渡します。

これはかなりぶっ飛んだ考えで、
常人ならここで、諦めるでしょう。

なんせ仁王像は何トンもの重さなのですから、普通に腕が持ってかれるでしょう。

しかし、妙法禅門は違いました。

「それならば、運んでいこう」

と、妙法禅門は仁王像二躰を一人で持ち上げ、運んでいったそうです。

ちなみに、Google先生に仁王像があった寺から身延山三門の道筋を尋ねますと、


「１日と８時間」と表示されますが、これは休憩なしと仮定した場合ですし、荷物もさすがに仁王像よりは重くないでしょう(笑)

さて、当の妙法禅門はどれくらいで身延山にたどり着いたのかというと、

所要時間はなんと、一昼夜(三日三晩とも)だったそうです。

妄想するに妙法禅門は、さぞかしマッチョだったことでしょう！

いや、それだけではないのではないでしょうか？

ここも完全に妄想ですが、途中で数知れず「諦めよう」とした瞬間があったのではないでしょうか？

「あぁ、もうこの辺りでいいかなぁ」と

だけども、諦めようとする度に、仁王様が目にはいったはずです。

諦めて自分はいいけど、仁王様は許して下さるだろうか と

妙法禅門にとっては、かなりの試練だったはずです。できることなら、投げ出したい。だけども、投げ出せない。

結局、妙法禅門は、一人で身延山に運んでいったと言い伝えられています。

その噂は当時の法主猊下(身延山久遠寺の住職)の耳にも聞こえ、たいそう驚いたそうです。

そして、妙法禅門は、法主猊下より「日荷」という名前を与えられ、お坊さんとなりました。

現在でも、「日荷上人」の健脚ぶりにちなんで、三門には多くの下駄や草履、靴が納められています。

人は、誰しも大なり小なり「試練」があると思いますが、

日荷上人のように、諦めずに
「自分の足」で運命を切り開いていきたいですね✨

身延山にお参りされたときには、ぜひ三門きて見て下さい😁