日蓮宗 総本山 塔頭 定林坊(じょうりんぼう)の日常(42回目)|山梨県塩之沢駅
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投稿日:2020年10月31日(土)
https://youtu.be/ozQs-S-EmHI
いうことで今日は10月限定御首題の「滅するは生ぜんが為 下るは登らんが為」という日蓮上人言葉の解説をしていきたいと思います。
さて、振り返ってみると、今年もあと2か月。
今年は激動の年でしたね。
3月頃コロナウイルスが本格的に感染拡大して、約7か月が経とうとしております。この間に生活の中で様々なことが変化しました。
お店に入るとき、必ず消毒をしたり、敷居があったり、または出社しないで勤務する在宅勤務やネットでのミーティングが一般化したり、と約7か月前では想像もできないことが目の前の現実で起こっています。去年の今頃では想像できなかったですよね?
もちろんこの変化でコロナさえなければと被害を被った人もいるでしょし、コロナのおかげ恩恵を被った人もいるでしょう。そして、この変化というのは突然起きたように錯覚します。
しかし、昔からいわれるように
「色は匂へど、散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ」
我が世 つまり、この世私たちがいきているこの世界のことですね。
誰ぞ常ならむ 如何なる人でもものでもずっと同じということはない。千変万化。変化を恐れてはこの世にいきていけません。それだったら、もう変化して当たり前なんだと覚悟を決めていきていくしかないんです。
今月の言葉「滅するは生ぜんが為 下るは登らんが為」という日蓮上人言葉は、そのことを僕たちに教えてくれます。意味は「死ぬのはまた生きるために、下るのはまた登っていくために」という意味です。
例えば、自然にめを向けてみますと、秋になると誰に言われるでもなく、もみじがきれいに色づきます。しかし、その美しさも冬へ移り変わると落ち葉となり、土に還っていき、また次の命への糧となっていくように
光と影、善と悪、陰と陽、プラスとマイナス 良いことがあれば悪いことが、悪いことがあれば良いことが、何かを得ようとすれば何かを失い、何かを失えば、何かを得ることができるように
いかなる物事にも正と負バランスがあり、それらが「変化」しながら、世界は巡り巡っていいます。
だから、どんな状況が悪くなっても、必ず好転していく。
コロナウイルスの蔓延で、本当に世の中大変なご時世になってしまいましたが、ずっと雨がやまないことがないように、
またずっと明けない夜がないようにそう信じて生活していれば、必ず良くなる。
そんな思いを今回の御首題に込めさせていただきました。
コロナウイルスの先にどんな世界になっていくかはわかりませんが、
御首題の「死ぬのはまた生きるために、下るのはまた登っていくために」
日蓮上人の言葉胸にもって生きて頂きたいなと今回の言葉を選び、ちょっとお話させていただきました。
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