速玉大社と所縁深い、貴祢谷社で例大祭

三重県南牟婁郡紀宝町鵜殿の矢淵に貴祢谷社が鎮まります。4月29日に例大祭を奉仕しました。
ここは神倉神社に初めて降り立った熊野三所大神が次に鎮まった場所とされています。
「熊野権現御垂跡縁起」や「熊野年代記」によると、第３代安寧天皇１８年に神倉神社に祀られた熊野大神が第５代孝昭天皇５年庚牛に熊野川の対岸の石淵（現在の貴祢谷社）に勧請し、奉斎されました。その後熊野速玉大神と熊野夫須美大神の二柱が第１２代景行天皇５８年戊辰の御代に現在の社地に新しい社殿を建てて鎮まり、旧社地（神倉、石淵）に対して「新宮」と号したとされています。
御祭神は熊野速玉大神、熊野夫須美大神、家津美御子大神の三柱の神々です。
貴祢谷社保存会　会長　日比野勝良様を始め有志の方々がこの社地を護持され、この例祭日にもご参列いただきました。
どうぞ近くに来られた際にはご参拝してみてください。