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ひえじんじゃ

日枝神社のお参りの記録(1回目)
東京都溜池山王駅

投稿日:2025年09月28日(日) 18時56分21秒
参拝:2025年9月吉日
東京都千代田区永田町に鎮座する日枝神社。東京メトロの永田町駅、赤坂見附駅、赤坂駅、そして溜池山王駅のいずれからも徒歩圏内という立地で、都心の真ん中にありながら深い緑に包まれた神域を構えています。御祭神は大山咋神、相殿には国常立神、伊弉冉神、足仲彦尊を祀ります。その起こりは鎌倉時代に遡り、江戸氏が山王宮を奉斎したことに始まります。その後、文明10年(1478年)、太田道灌が川越の仙波日枝神社から勧請し、江戸の守護神として篤く崇敬されるようになりました。江戸城を護る「皇城の鎮」としての歴史を背負い、徳川将軍家をはじめ多くの人々に信仰されてきた神社です。

「山王さま」の名で親しまれる日枝神社を訪れたのは、夜もすっかり更けた遅い時間帯でした。山王橋を渡ると、ちょうど神職の方がタクシーを見送っている場面に出くわしました。境内では社殿の改装工事が進められており、工事用の照明がほのかに境内を照らしていました。橋の手前で私は立ち止まり、タクシーを先に行かせたところ、その神職の方がこちらに深々と頭を下げてくださったのです。参拝者の一人に過ぎない自分にはもったいないほどの丁寧な所作に、思わず恐縮し、背筋を正さずにはいられませんでした。

時間が時間だけに、拝殿の前での参拝は叶わないことは百も承知。せめて神門前に立ち、心を込めて一礼し、お詣りをさせていただきました。その後、境内末社の山王稲荷神社にも足を運びました。赤い鳥居が連なる稲荷参道は「インスタ映え」すると評判で、朱色が連続する光景が幻想的に浮かび上がっていました。夜のため奥まで進むことは控え、チラリとその雰囲気を味わってから帰途につきました。

階段を降りる途中、思わぬ出来事がありました。すれ違った人物に「ひかわ神社はどこですか?」と声を掛けられたのです。階段の中央をふらつくように歩き、手にはダイヤカット加工の缶――一目で酎ハイと分かる飲み物を持っていました。いかにも酒気を帯びた口ぶりで、まともに取り合うのは得策ではないと判断し、会釈もそこそこに足早に外堀通りへと向かいました。日枝を「ひえだ」と誤読されるならまだしも、なぜ「ひかわ」なのかと、内心で首をかしげざるを得ませんでした。都心の一等地に鎮座する古社でさえ、このように読み間違えられることもあるのだと、妙に現実的な一幕を目の当たりにして、少し苦笑をこぼしながら神社を後にしました。
日枝神社(東京都)
山王鳥居
日枝神社(東京都)
神門
日枝神社(東京都)
本殿
日枝神社(東京都)
日枝神社(東京都)
山王稲荷神社

すてき

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