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のぎじんじゃ

乃木神社のお参りの記録一覧(12ページ目)
東京都 乃木坂駅

ヒナメリ
ヒナメリ
2025年08月03日(日) 02時57分48秒
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乃木神社は、東京都港区赤坂に鎮座している。明治の軍人として知られる乃木希典命と、その妻・静子命を御祭神として祀る神社で、歴史的にも特異な存在である。東京メトロ千代田線・乃木坂駅からは徒歩1分という至便な立地にありながら、境内に一歩足を踏み入れると、そこには都会の喧騒を忘れさせるような静謐な空間が広がっている。近代以降の人物、しかもその夫婦を共に神として祀る神社に参拝するのは、この乃木神社が初めてであり、それだけでも深い印象を受ける。

参道を進むと、まず一の鳥居、続いて二の鳥居が参拝者を迎える。鳥居をくぐるごとに、俗世との距離が少しずつ遠のいていくような感覚に包まれる。左右にはうっそうとした森が広がっているものの、不思議と圧迫感はなく、むしろ空が大きく開けており、見上げれば光の注ぐ空が広がっている。天を仰ぐその感覚は、どこか明治の人々が抱いたであろう理想のような、凛とした清々しさを想起させる。

正面に見える拝殿は、落ち着いた佇まいの中にもどこか力強さを感じさせる造りとなっている。屋根は銅板葺きで、長い年月を経て酸化し、深みのある青緑色に変化している。その色合いが夕陽に照らされて輝く様子は、まるで乃木将軍夫妻の一途な生き様を象徴しているかのように感じられた。

境内と隣接して結婚式場として使用される「乃木會館」が併設されており、人生の節目をこの地で迎える人々も少なくないという。また、安産祈願に訪れる参拝者も絶えず、神社として今なお多くの人々に慕われていることがうかがえる。あるいはと、文武両道の神として祀られているのは、戦さでの武勲と夥しい量の書の数々。時代を越えて尊敬を集め続ける乃木夫妻の存在が、現代に生きる私たちにも静かに語りかけてくるようだった。

もっとも、乃木将軍の生涯や判断については、歴史的に賛否の声があることもまた事実である。軍人としての行動やその最期をめぐっては、時代背景と共に多様な解釈が存在し、それぞれの立場や価値観によって評価が分かれる。しかし、それでもなお多くの人々がこの地を訪れ、静かに手を合わせる姿を見るにつけ、乃木将軍とその妻が歩んだ人生が、今なお何かを私たちに問いかけ、思索を促す存在であり続けていることを感じずにはいられない。

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