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元神明宮のお参りの記録(3回目)
東京都赤羽橋駅

投稿日:2025年08月26日(火) 23時04分47秒
参拝:2025年1月吉日
近くでの用事を終え、その足で元神明宮へと参拝する運びとなりました。都会の喧噪を抜けると、緑に包まれた境内が広がっています。まず目を引くのは、ねずみ色のコンクリート造りによる社殿です。一般的に神社といえば木造建築を想像する方が多いかもしれませんが、こちらの社殿は耐震性や防火性を重視した現代的な造りで、どこか無機質でありながらも重厚さを漂わせています。そのデザインは、すぐ隣に建てられたデザイナーズ建築と一体となって、まるで一つの前衛建築群を成しているかのようです。洗練された街並みが広がる港区という土地柄をよく表している風景とも言えるでしょう。

しかし、境内をじっくり歩いてみると、その印象は大きく変わります。参道の脇には木々が枝を伸ばし、四季折々の自然の彩りを添えています。石段を上りながら周囲を見渡せば、都市のビル群が遠くに見えその対比が時代を超えた空気感を醸し出しています。社殿そのものは近代的であっても、長い歴史を背景に持つこの神社には、確かに千年以上の時を経て受け継がれてきた神聖な空気が漂っているのです。

元神明宮の創建は、平安時代初期の寛弘二年(1005年)と伝えられています。1000年以上にわたってこの地に鎮座し、数々の時代の変遷を見守ってきました。大火や戦災を経て、その姿を変えながらも、地域の人々の信仰の中心であり続けた歴史には深い重みを感じます。境内に足を踏み入れると、建築そのものは現代的であっても、そこに込められた祈りと信仰の力は、むしろ古代から連綿と続いていることを実感させてくれるのです。

元神明宮は、外見の印象こそ都会的でモダンですが、その背後には悠久の歴史と、地域に根差した信仰の力強さが確かに息づいていました。境内を歩いていると、現代と過去が交錯し、時代を越えた連続性の中に自分が立っていることを強く感じさせてくれるのです。港区という大都会の真ん中にあって、歴史と現代性とが調和する独自の魅力を持つ神社、それが元神明宮だと思います。
元神明宮(東京都)

すてき

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