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ごとおいなりじんじゃ(えいじゅいなりじんじゃ)

五十稲荷神社(栄寿稲荷神社)のお参りの記録(2回目)
東京都神保町駅

投稿日:2025年08月08日(金) 20時29分52秒
参拝:2012年1月吉日
日がすっかり暮れるころに五十稲荷神社を訪れました。昼間とは異なる表情を見せる境内には、参拝者の姿はなく、ひっそりとした静寂が辺りを満たしているようでした。都市のざわめきからわずかに離れたこの場所では、夜の帳が下りるとともに、まるで時間の流れまでもがゆるやかになったかのような錯覚を覚えます。

社殿には灯りがともされており、その光源は白熱灯のような柔らかで温もりある電球の明かりでした。日中の明るく鮮やかな太陽光とは異なり、この人工の光は穏やかで控えめな輝きを放ち、木造の社殿に温かみのある陰影を落としています。

電球の明かりが照らす木肌には、長い年月を経て刻まれた細かな傷や木目の流れが浮かび上がり、それらは昼間の自然光のもとでは見落としてしまいそうなほど繊細な美しさを感じさせてくれました。光と影が交錯する中で、まるで社殿が静かに語りかけてくるような、不思議な感覚を覚えます。

社の前に立ち、そっと手を合わせると、夜風がさっと吹き抜け、どこか背筋を伸ばしたくなるような、神聖な空気が胸いっぱいに満ちてきます。夜の参拝には昼間とはまた違う魅力があり、視覚よりもむしろ五感全体を通じて神社の持つ気配を感じ取る時間となりました。

この短い時間の中で、私は喧噪の日常を忘れ、静寂の中に身を置くことの大切さを改めて思い知らされました。日が暮れてからの参拝は、心の奥に眠る何かと向き合うための特別なひとときなのかもしれません。

すてき

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