神田神社（神田明神）のお参りの記録(6回目)
東京都末広町駅

浦安稲荷神社は、江戸平川の河口近くにあった小さな漁村で、地域住民が平穏な暮らしを願い祀ったのが始まりと伝えられています。「浦、安かれ」という願いを込めて名付けられたこの神社は、天正年間（1573年～1592年）に徳川家康が江戸に入府した際、鎌倉町の鎮守神として信仰されるようになりました。

● ご祭神と神社名の由来
浦安稲荷神社のご祭神は、宇迦之御魂神（うかのみたまのかみ）です。この神は、五穀豊穣や商売繁盛の象徴として広く信仰されてきました。神社名の「浦安」は、海辺の平穏と繁栄を祈る地域の住民たちの願いに由来しています。

● 天保14年の遷座と現在の鎮座地
もともと神田の内神田鎌倉町付近に祀られていた浦安稲荷神社は、天保14年（1843年）に神田明神の境内へ遷座されました。江戸時代を通じて地域住民の崇敬を集めていた神社が、神田明神という江戸の守り神とともに鎮座することで、より一層その重要性が高まりました。

● 祭礼と地域の絆
浦安稲荷神社では、毎年3月の午の日に祭礼が行われています。