宗泰院

東京都 新高円寺駅

宗泰院は、東京都杉並区高円寺南に位置する曹洞宗の寺院で、山号は永昌山です。元々は1593年（文禄2年）に開山され、麹町四番町（現・千代田区四番町）に草庵を結んだ嘯山春虎和尚に始まります。その後、1616年に市ヶ谷左内坂（現・新宿区市谷左内町）に移転し、さらに1909年（明治42年）、陸軍士官学校拡張に伴い、現在の地に移転しました。

● 宗泰院の歴史と発展
宗泰院の開山は、格峰泰逸和尚によって行われ、江戸時代には武士を中心に350家の檀家を有し、寺院の規模は拡大しました。本堂、開山堂、客殿、そして武家参詣用の供待ち部屋や槍小屋、馬小屋などを含む16棟の伽藍が立ち並びました。明治時代には一時衰退するものの、復興を遂げ、現在に至ります。

● 宗泰院の特徴的な建築物
宗泰院の本堂（宝暦7年建立）、開山堂（寛延3年建立）、開運弁財天堂（尾張藩主の持仏堂と伝わる）は、いずれも市ヶ谷左内坂時代のものを移築したもので、区内でも古い建物として貴重です。また、木彫の「子授け地蔵尊」や俳人原月舟の句碑、名剣士鈴木大学重明、相撲年寄松ヶ根・東関の墓などもあり、歴史的な文化財が多く残っています。

山門前の門扉が閉まっていたので、道路から拝見するのみでしたが、木々の緑もたくさんあり、
自然と融合したお寺に見受けられました。

　山号は、永昌山。天正12年（1584）に麹町表四番町（現在の千代田区四番町）に草庵を結んだのが始まりとされています。元和２年（1616）、市ヶ谷左内坂（現在の新宿区市谷左内町）に移転。当時の檀家は、旗本・御家人・尾張藩士など武家三百五十家とその出入商人などで旗本寺として栄えていました。明治42年、陸軍士官学校の校地拡張により、現在の地へ移転。