【終活セミナー②】供養の迷子にならないように

終活では「子どもに迷惑をかけたくない」という言葉が一人歩きしています。とにかく後先考えずに永代供養墓に納骨してしまい、遺族が供養の迷子になってしまうこともあります。

私は終活で考えておくことは７つあります。
①病気、介護状態になったらどうするか
②大切な人に残したいメッセージは？
③葬儀は誰がどこでどのように行うのか
④お墓（納骨）はどうするのか
⑤財産は何があり、どうするのか
⑥相続・遺言はどのように準備するのか
⑦供養・法事・仏壇はどうするのか？


あらためて「あなたの思う終活とは何ですか？」と参加している受講生の方に聞いてみました。

わざわざ住職を講師に呼んだのだから「葬儀について」「永代供養のこと」「お墓や仏壇の継承」を知りたいのでしょう。お金や相続に関して住職はプロではありません。


繰り返しますが、私の思う終活とは「残したいものを決め、よき先祖になること」です。
断捨離は捨てることよりも残すものを決めます。残さないと決めたものは思い切って捨ててしまいます。結果として買うものは吟味をするようになるのです。

終活では、この世に残していくことができるものは「想い」しかありません。あの世には何ももっていくことはできません。
思いを残すために「あの人は〇〇だったな」と言われるように、今を生きる必要があります。

散々な言われ方をするのか、後世に語り継がれるような生き方をするのか、今の生き方次第です。

あなたの思う終活とは何ですか？



合掌

仏教の知恵で心豊かに過ごせるよう祈念しております。