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法話と天井絵の寺 観音寺の日常(335回目)
投稿日:2024年02月23日(金)
先日に終活セミナーの講師を務めてきました。
ある自治体からの依頼でした。依頼があれば予定がブッキングしないかぎり受けています。
なぜ私に白羽の矢が立ったのか?と疑問だったのですが、事務局が講師紹介をしているときに疑問が氷解しました。
私は名刺に「終活ライフケアプランナー」と肩書を入れています。その他、マンダラエンディングノートのファシリテーターも入れています。ここを強調して紹介していたので、終活講師に相応しいと判断したのでしょう。
さて、終活セミナーで話した内容を小出しにして紹介します。
もし、あなたが亡くなったらどうなりますか?
「人に迷惑をかけたくない」と思うでしょうが、そうはいきません。ハッキリ言いますが、あなたが亡くなると必ず人に迷惑をかけます。
あなたが亡くなったとしましょう。
どこで亡くなりますか?
日本の場合、9割以上が病院で亡くなります。なぜなら、亡くなったときに必要なのは医師の死亡診断だからです。医師の死亡診断を経ずして自宅で亡くなった場合、かかりつけ医が駆けつけなければ警察により事件性が問われます。場合によっては司法解剖に付されることもあります。
この時点で医師に迷惑をかけます。死亡診断書が書けるのは医師しかいないからです。場合によっては警察や救急隊員に迷惑をかけます。
赤ちゃんが生まれたとき、オギャーと泣くと同時にウンチをします。消化管に空気が通った証拠です。人が亡くなると赤ちゃんと同じように排泄します。その処理は看護師さんが遺族の目につかないように処理してくれます。そして身体を清拭して浴衣を着せてくれます。
この時点で看護師さんに迷惑をかけます。
清拭が終わると葬儀社に連絡をしてご遺体を自宅あるいは葬儀会館に搬送し安置します。納棺師により生前の姿に近くなるよう処置をしたり、死化粧を施したりします。
この時点で葬儀社のスタッフや納棺師に迷惑をかけます。
葬儀を終えて火葬するとき、きれいにお骨になるよう手配してくれます。ここで火葬場の職員に迷惑をかけます。
人が亡くなったあと、遺族にできることはほとんどないことに気がついたでしょうか。「人に迷惑をかけたくない」という言葉が一人歩きしていますが、どうしても人に迷惑をかけます。心しておいてほしいものです。
ここまで話して会場の反応を見ると、知らないうちにたくさんの人が関わっていることに驚かれていました。遺族の目に触れないよう配慮しながらプロの仕事を黙々とこなしている人がいることに感謝の念も生まれたようでした。
次回は「感謝を育てる」ことについて考えたいと思います。
合掌
仏教の知恵で心豊かに過ごせるよう祈念しております。
ある自治体からの依頼でした。依頼があれば予定がブッキングしないかぎり受けています。
なぜ私に白羽の矢が立ったのか?と疑問だったのですが、事務局が講師紹介をしているときに疑問が氷解しました。
私は名刺に「終活ライフケアプランナー」と肩書を入れています。その他、マンダラエンディングノートのファシリテーターも入れています。ここを強調して紹介していたので、終活講師に相応しいと判断したのでしょう。
さて、終活セミナーで話した内容を小出しにして紹介します。
もし、あなたが亡くなったらどうなりますか?
「人に迷惑をかけたくない」と思うでしょうが、そうはいきません。ハッキリ言いますが、あなたが亡くなると必ず人に迷惑をかけます。
あなたが亡くなったとしましょう。
どこで亡くなりますか?
日本の場合、9割以上が病院で亡くなります。なぜなら、亡くなったときに必要なのは医師の死亡診断だからです。医師の死亡診断を経ずして自宅で亡くなった場合、かかりつけ医が駆けつけなければ警察により事件性が問われます。場合によっては司法解剖に付されることもあります。
この時点で医師に迷惑をかけます。死亡診断書が書けるのは医師しかいないからです。場合によっては警察や救急隊員に迷惑をかけます。
赤ちゃんが生まれたとき、オギャーと泣くと同時にウンチをします。消化管に空気が通った証拠です。人が亡くなると赤ちゃんと同じように排泄します。その処理は看護師さんが遺族の目につかないように処理してくれます。そして身体を清拭して浴衣を着せてくれます。
この時点で看護師さんに迷惑をかけます。
清拭が終わると葬儀社に連絡をしてご遺体を自宅あるいは葬儀会館に搬送し安置します。納棺師により生前の姿に近くなるよう処置をしたり、死化粧を施したりします。
この時点で葬儀社のスタッフや納棺師に迷惑をかけます。
葬儀を終えて火葬するとき、きれいにお骨になるよう手配してくれます。ここで火葬場の職員に迷惑をかけます。
人が亡くなったあと、遺族にできることはほとんどないことに気がついたでしょうか。「人に迷惑をかけたくない」という言葉が一人歩きしていますが、どうしても人に迷惑をかけます。心しておいてほしいものです。
ここまで話して会場の反応を見ると、知らないうちにたくさんの人が関わっていることに驚かれていました。遺族の目に触れないよう配慮しながらプロの仕事を黙々とこなしている人がいることに感謝の念も生まれたようでした。
次回は「感謝を育てる」ことについて考えたいと思います。
合掌
仏教の知恵で心豊かに過ごせるよう祈念しております。
すてき
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