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法話と天井絵の寺 観音寺の日常(313回目)徳島県立道駅

機を見て、時を待ち、人を待つ

投稿日:2023年08月12日(土)
予定外の出来事が起こったとき、どう感じますか。
「腹が立つ」でしょうか。
「また、予定が狂った」と脱力するでしょうか。
「やってられるか」と投げやりになるでしょうか。
「新しいことができる」とチャンスに受け止めるでしょうか。

チャンスだと受け止められる方は、何をやっても成功する人です。現在、業績の良い経営者にこういうタイプが多いですね。たいていは、その他3つのうちに当てはまるのではないでしょうか。ちなみに、私は「また、予定が狂った」と脱力するタイプです。


名医が病人に薬を与えるときは、病状をよく見て薬の量や投薬時期を判断します。また、賢者が説法をしたり沈黙を守ったりするのは、時機と人を見て判断するからです。

弘法大師空海は世界に類を見ない天才でしたが、同時に悩んだり、もがいたりしながら努力を続けた1人の人間でした。その理由に、一族の期待を背負って京に上り大学に入学したにもかかわらず、中退して僧侶になってしまいます。それも国に認められていない、自己宣言しただけの僧侶です。


期待を裏切ってしまった悔恨を文章に著しました。出家宣言書とも言える「三教指帰(さんごうしいき)」です。悩みに悩んだ挙げ句、文章に書かざるを得なかった弘法大師空海の人柄が垣間見えます。

「忍辱(にんにく)」とは、字のままでいえば「耐え忍ぶこと」です。
しかし、弘法大師空海はどのように捉えたのでしょうか。私は、「機を見て、時を待ち、人を待つ」判断力と行動力だと思います。いつ動き、いつ跳ぶか、その機を逃さないことが「忍辱(にんにく)」なのです。


合掌

仏教の知恵で心豊かに過ごせますよう祈念しております。

すてき

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