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法話と天井絵の寺 観音寺の日常(312回目)徳島県立道駅

【お盆の行事】餓鬼地獄に届いた一筋の光

投稿日:2023年08月04日(金)
毎年8月18日に施餓鬼(せがき)法要を行います。施餓鬼会とはなぜ始まったのでしょうか?

お釈迦様がまだこの世におられたころ、つまり、今から約2,500年前のことです。
お釈迦さまの弟子に「もくれんさん」がいました。ある日、もくれんさんは自分が身につけた神通力(今で言うところの超能力)で亡くなったお母さんに会いに行こうと思い立ちました。

亡くなったお母さんは極楽で楽しく暮らしているに違いないと思っていましたが、どこにも見当たりません。まさかと思い地獄を探すと餓鬼地獄に落ちていました。もくれんさんには優しかったお母さんですが、生前に出し惜しみをしたり、自分だけ欲張りしたりしたので「餓鬼地獄」に落ちたのでした。


「餓鬼地獄」とは、食べるものも飲むものも炎となって食べることも飲むこともできない地獄です。いつも腹を空かせて奪い合いをしている地獄です。どんなにお腹がすいても、どんなにのどが渇いても、食べることも飲むこともできないのです。


もくれんさんのお母さんは欲張りしすぎたが故に、欲が満たされない地獄に落ちてしまいました。


もくれんさんは、大いに嘆き悲しみました。自ら身につけた神通力(今の超能力)を以てしてもどうにもなりませんでした。仕方なく、師匠のお釈迦様に知恵を借りることにしました。



お釈迦様は、「餓鬼地獄に落ちた者を救うことは限りなく難しい。私にもどうにもならない。でも、もしかしたらこの方法を試してみる価値はあるのではないか」ともくれんさんに知恵を授けてくれました。


インドの雨期を終えた8月15日にたくさんのお坊さんを招待し、食事を接待してお経を唱えてもらいなさい。そうやって善行(よい行い)をしなさい。

と、お釈迦さまはもくれんさんに教えました。


もくれんさんは、さっそくお釈迦様に言われたとおりに供養を行いました。地獄にいるお母さんにもその心が届き、生前の行いを懺悔(ざんげ)しました。もくれんさんのお母さんにとっては「一筋の光」だったことでしょう。


お母さんが心から懺悔して流した涙は、地獄の炎を消して1杯の水を飲むことができたのです。

心を改めたお母さんは、もくれんさんのおかげで極楽へと旅立つことができたのです。

この法要が今に続き、「施餓鬼法要(せがきほうよう)」と呼ばれています。
法話と天井絵の寺 観音寺では過去3年以内に亡くなった方の盆灯籠(ぼんとうろう)を供養しています。

餓鬼地獄に落ちた餓鬼仏を供養することでご先祖さまはもちろん、皆さんも多大な功徳を積むことができます。

初盆から3年目の方はご家族揃ってお参りください。

合掌

仏教の知恵で心豊かに過ごせますよう祈念しております。

お盆に関するお問い合わせや不動護摩祈祷の申し込みなど法話と天井絵の寺 観音寺ホームページ http://houwa-kanonji.com にて受け付けています。
法話と天井絵の寺 観音寺(徳島県)
觀音寺の施餓鬼における祭壇です。たくさんのお供えものが集まります。
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すてき

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