法話と天井絵の寺　観音寺の日常(215回目)
徳島県立道駅

六地蔵の意味は？と寺院だより（觀音寺が毎月発行している寺報）の読者さまから質問を頂戴したのでお答えします。

お地蔵さんが６体ならんでいる六地蔵はお墓の入口やお寺の境内で見かけます。他の仏さまは１体だけなのに、なぜお地蔵さんだけ６体も並べるのでしょうか。

故人が生まれ変わるまでに６つの世界を少しずつ見て回ります。六つの世界とは「六道(ろくどう)」と呼ばれています。人は亡くなると生前の行いをもとに、どの世界に生まれ変わるか、審判を受けると言われています。

六道には地獄もあれば極楽もあります。もし、故人が地獄へ落ちそうになったらお地蔵さんが身代わりとなってくれます。お墓にある六地蔵は、故人が良い世界に生まれ変わることを願って建てられています。

お地蔵さんは優しそうでお坊さんのような姿をしていますが、大変な役目を担ってくださる仏さまなのですね。

合掌

仏教の知恵で心豊かに過ごせるよう祈念しております。