ガリレオシリーズは裏切らない

師走になり現実逃避をしたい日があります。
少しの時間でも忙しい雰囲気から逃れて自分の時間を持ちたくなります。

そういうときは小説を手に取ります。
すでに積ん読になっているものから取り出したのは、東野圭吾著『沈黙のパレード』です。

東野圭吾のガリレオシリーズ File.9です。
物理学者で刑事と竹馬の友である湯川博士、ニックネーム「ガリレオ」が、サイエンスの観点から事件を解き明かします。


ただ、やみくもに真実を明らかにして事件を解決することでは本当に解決にならないことをガリレオは知っています。

※ 詳しくは福山雅治主演で映画化された『真夏の方程式』を参照

今回はふとした日常が崩れてしまったとき、人はどのような行動をするのかが描かれています。



色即是空と過ぎ去ったことは仕方がないと割りきれず、過去に執着してしまう人間の哀しさを感じました。

ベストセラーを書き続ける東野圭吾は、人間関係に疲れたときに、「そうだよね」と思わせてくれる作品が多いです。

執着の行き着く先を教えてくれる気がします。

合掌

仏教の知恵で心豊かに過ごせますよう祈念しております。