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法話と天井絵の寺 観音寺の日常(183回目)徳島県立道駅

苦難に耐えて咲いた花は美しい

投稿日:2021年09月25日(土)
お彼岸は仏教週間として、6つの修行をしましょうと説かれています。
① 布施・・・見返りを求めず自分が大切にしているものを少し分け与えること
② 持戒・・・自分に課したルールを守って生きていくこと
③ 忍辱・・・耐え忍ぶこと
④ 禅定・・・心を落ち着けること
⑤ 精進・・・1つのことをあきらめずに続けること
⑥ 智慧・・・仏さまが説いた教え

今日は忍辱(にんにく)について書きます。

忍辱とは耐え忍ぶことです。簡単に言うと”ガマンすること”です。できればガマンはしたくないものです。
仏教も「苦しみを抜き 楽を与えよ」と説いています。
ではなぜガマンしなくてはいけないのでしょうか。

仏教で言うところのガマンは、「自分が決めた道をブレずに進むために必要なこと」という意味が含まれています。
イヤなことも耐え忍ぶことが美徳であるとは説いていないのです。

お釈迦さまが悟りを得るまでにはたくさんの誘惑がありました。
それらの誘惑を断ち切り、自分の道をブレずに進んだからこそ悟りの世界が開けたのです。

仏教では忍辱を花に例えます。
花は突然咲くことはありません。種から芽を出して茎を伸ばし、根を張って成長します。長い時間を経てやっと花を咲かせます。
現代のバイオ技術を駆使しても、種から突然に花は咲きません。

花は咲くまでじっと我慢しています。途中で枯れてしまうかもしれないのに。
必ず花が咲くと信じて待っています。

ガマンした先に咲いた花はそれぞれに美しく、見る人の心を和ませます。
この心を持つまでには、様々な苦難に耐えなくてはなりません。
苦難に耐えてきたからこそ、花は美しいのです。

今が苦しくても、困難が立ちふさがっていても、必ず花が咲くときが来ます。
それまでじっと耐える心を持てるようにと、仏前に花を供えるのです。

お彼岸は仏教週間です。今日は忍辱を心がける日として過ごしてみましょう。
新しい発見があるかもしれませんよ。

合掌

仏教の知恵で心豊かに過ごせますように祈念しております。
法話と天井絵の寺 観音寺(徳島県)

すてき

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