お墓参りはルーツさがし

9月20日は「彼岸の入り」です。
お墓参り、しましたか？
お仏壇の掃除、しましたか？

お墓参りの作法について書いておきたいと思います。

まず、ご先祖さまのお墓をきれいに掃除します。
落ち葉や雑草を取り除き、墓石を水で洗い汚れを落とします。墓石にコケがついている時はやわらかいスポンジなどで磨きます。
洗剤などはつけなくても柔らかいスポンジでこするだけで汚れは落ちます。落ちない汚れは専門の墓石店に洗浄を依頼しましょう。
酸性の強い洗剤などを使うと墓石が傷むので使ってはいけません。
最後に布で水気を拭き取ります。

生花や供物を供えたら、線香に火を灯し、数珠を手首にかけ、合掌します。
できれば般若心経を１巻お唱えしましょう。

お参りが済んだら、お供物は持ち帰るのがマナーです。
春と秋の彼岸・お盆・年末や大法会の前など、機に応じてお参りしたいものです。
寺院墓地の場合は、できれば墓地がある寺の本堂へお参りをしましょう。

お盆やお彼岸にお墓をお参りして先祖供養をするとほっとすると言います。
日々の生活に追われてご先祖さまのことを思い起こすことも少なくなっていると思います。
お盆とお彼岸には忙しくてもできるだけ時間を作り、お墓参りをすると気が落ち着きます。

ご先祖さまは、あなた自身のルーツです。
いまこの世に生を受けているのはご先祖さまのおかげです。
もし、１人でもご先祖さまがいなかったら、あなたはこの世に存在することができません。
ご先祖さまのルーツを知り、次世代へと伝えていくことも大切なことです。
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「忙しくて何も準備はできていない。お盆や彼岸だからといって仕事は休みではない。仏さんなんざ、ほっとけ様だ」と言う方もいます。
仕事が忙しい、盆も正月もない、先祖供養に構っていられない。
その通りです。

しかし、あなたは突然に生まれたのではありません。
父と母の縁があり、祖父と祖母の縁があり、ご先祖さまが綿々と継いでこられた縁があったから、今この世に生を受けているのです。

ほっとけ様と言ってしまうのは、ご先祖さまの御縁を否定してしまいます。
ご先祖さまを供養することで御縁を肯定し、いつまでもご先祖さまに恩を返し続けていくことができます。

お墓参りをして、あなたのルーツを探してみてください。
合掌

仏教の知恵で心豊かに過ごせますように祈念しております。