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法話と天井絵の寺 観音寺の日常(106回目)徳島県立道駅

水子地蔵をみて100回忌の水子供養について考えました

投稿日:2021年05月05日(水)
古い写真を見つけました。

平成19年(2007)に撮影されたものなので14年も前のことになります。


觀音寺において平成19年11月に大法会(だいほうえ)が行われました。12年に1度の大事業です。

鳴門市内にある20のお寺から住職に集まってもらい、2日間かけて5回のおつとめをします。

法事では1人の住職が1回のみのおつとめです。法事の5倍のおつとめを20倍の住職によって2日間かけて行うのです。

スゴさと違いがピンと来たでしょうか?



12年に1度しかないことなので、記念事業を計画します。

檀家さんや篤信の信者さんから特別寄附を頂くこともあります。

平成19年のときは、境内に水子地蔵を奉納してくださいました。ちょうど、イチョウを見上げるような位置にあります。

水子地蔵に戯れている水子たちは、イチョウの木で遊んでいるのでしょうか。

幼い子どもの死亡率が劇的に低くなった今日ですが、

ほんの50年から100年前までは、10歳に満たない子どもが亡くなることはよくありました。
觀音寺の過去帳にも10歳まで生きられなかった子どもたちの戒名がたくさんあります。
「流産した子どもの供養がずっと気になっていて」と自分の墓地に小さな水子地蔵を建立された方もおられます。

NHKが5年ごとに行っている調査で、16歳以上の5,000人にアンケートをしました。

平成30年の結果では「必ずしも子どもを持たなくてもよい」と考える人が60%になりました。
好きなライフスタイルを選ぶことができる時代になり、子どもを持たない選択をする人も増えました。

子どもを持つことで様々な生活上の制約ができます。
でも、ある方が言っておられました。「子どもは親を泣かしてくれるけれど、笑わせてもくれる。」
この泣き笑いが、私たちの心に豊かさをもたらしてくれているような気がします。



100年前の子どもの供養なんてしなくていいと考える方もいますが、子どもに先立たれる悲しみは今も昔も変わらないものです。

境内の水子地蔵に子どもを亡くした親の悲しみの声が聞こえてくる気がします。

今年も水子地蔵に赤いよだれかけの奉納がありました。



合掌



仏教の知恵で心豊かに過ごせますように祈念しております。
法話と天井絵の寺 観音寺の地蔵
平成19年に奉納された水子地蔵

すてき

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