御朱印授与の待ち時間にやっていること

毎日在寺できないので、御朱印授与日を設けています。
檀家さんは法事のとき、写経などの行事のときに御朱印帳をお持ちくださることもあり、喜んで御朱印を授与させてもらっています。

御朱印授与を始めて間がないので行列ができるほど御朱印授与にお越しになることはありません。逆に込んでいないので、お参りしてくださった方にはひとしきりお話ししたり、一緒にお勤め（勤行次第の読経）をさせてもらったりします。

待ち時間には、練習がてらレギュラーの御朱印を書いてみます。筆の状態や筆使いの確認のためです。傷んだ筆で御朱印は書けないですから。続いて限定御朱印の練習をします。字のバランスや運筆の確認をします。

書いているときに来月の限定御朱印のアイデアが浮かぶこともあります。

筆にも慣れてきたら、全国の御朱印を集めた本　例えば『永久保存版　御朱印アートブック』https://amzn.to/3tAgnpI　や　『願いを叶える！　動物のすごい御朱印だけ集めました』https://amzn.to/2QiEVF5　を見ながら真似をして書いてみます。

御朱印を真似してみる目的は、運筆や字の書き方、バランスの取り方を学ぶためです。寺院と神社では日付を書く位置が違ったり、法印と字を重ねなかったりしていることに気がつきます。

楷書で書かれている御朱印でも個性があり、なかなか運筆を真似ることは難しいです。崩し字になるとどこから筆が入っているのか悩んでしまうこともあります。

最も難しかったのは「南無妙法蓮華経」です。自体が独特なことに加えて運筆も独特で、とても同じようには書けません。さらさらと御朱印を書いておられる方を尊敬してしまいます。

筆は書けば書くほど上達するものです。
私も精進してより良い御朱印を授与したいと思います。