正善寺

静岡県 伊豆急下田駅

正善寺は現在は曹洞宗ですが、古くは真言宗の寺院で詳善寺と称していました。
伝大日如来像は正善寺のお堂の正面向って左の間、壇上に安置。
修理銘は室町後期のもの。またこのほかに江戸中期の修理に関する銘札。銘札には大日如来と記され、少なくとも近世にはこの像は大日如来像として信仰されていたことがわかる。また、室町後期の修理銘からはこの像が大日禅寺（この寺については不詳）の像であったことが知られるが、その寺の本尊であったとすれば、この時期にすでに大日如来像としてまつられていた可能性が高い。
修理銘札には1205年、雲慶作とある。
寛永年間（1624～1644年）に修福寺五世嶺屋秀雪が開山となって曹洞宗に改宗し、現在に至る。