めづきじんじゃ
賣豆紀神社のお参りの記録一覧
台風のため、出張先からの飛行機が運休となってしまい丁度よい機会なので、台風の中おまいりに行きました。
他に誰もおらず、ゆっくりとおまいりできました。
宮司様宅で、直書きの御朱印をいただきました。
台風のため、今日は誰も来ないと思っていたとおっしゃってました。
賣豆紀神社(めつき~)は、島根県松江市雑賀町にある神社。式内社で、旧社格は県社。主祭神は下照姫命(したてるひめ;大国主命の第三姫神)、配祀神は大山咋命、木花佐久夜比賣命。松江市南部(松南地区)の総産土神。
創建は不詳。奈良時代の733年に編纂された『出雲國風土記』に記載されている。また平安時代の927年に編纂された『延喜式神明帳』に記載のある「出雲國 意宇郡 賣豆紀神社 小」に比定されている。古くは現在地から100mほど離れた地にあって安産の神として信仰されていたが、社殿老朽化のため江戸時代前期の1667年に現在地に遷座した。歴代松江藩主の内室懐妊のとき霊験を受けられ、病気平癒の守護に預かったと伝わる。明治時代に入り、近代社格制度の下、郷社となり、1899年に松江藩祖・松平直政公が伊勢神宮の御分霊を奉斎した「伊勢宮」を合殿した。大正時代になると、県社に昇格した。
当社は、JR山陰本線・松江駅の南方1km、国道9号線の南方500mの、住宅街を抜けた緩やかな丘陵地にある。入口鳥居から階段を登ったところにある境内はコンパクトで、いかにも街中の住宅街の神社といったところ。限られた境内地に見どころが多く詰まっている感じ。社殿を含め造りが新しいので、若者世代の受けも良さそう。
今回は、出雲國の式内社、島根県の旧県社ということで参拝することに。参拝時は週末の午後で、自分たち以外には参拝者はいなかった。
※当社では御朱印は通常授与所で拝受できるようだが、不在の場合は宮司さんの電話連絡先が書いてある。自分の場合、境内隣の宮司さん宅で拝受した。
境内西端入口にある<鳥居>と<社号標>。
入口の<鳥居>。社号標は古そうだが、鳥居や後ろの階段は新しそう。
階段の麓の右側にある<手水舎>。
階段を登り、上に見える<神門>を目指す。
しっかりした大きさのある<神門>。
神門から<社殿>を望む。
<拝殿>遠景。
左側の<狛犬>と<燈籠>。狛犬は出雲でよく見られる「構え獅子型」。
右側の<狛犬>と<燈籠>。燈籠の屋根は古そうで味がある。
参道途中にある<子宝犬>。松平綱近朝臣の内室懐妊の際、当社大神に祈願し霊験があって以降、朝野を問わず信仰を集めている。
<拝殿>全景。ライトブルーグリーンの屋根やダークブラウンの躯体はシックだが、意外と新しそう。
<拝殿>正面。彫刻は少な目だが、出雲の神社ならではの太く凛々しい注連縄と、社号を期した提燈が見た目を引き締めている。
<賣豆紀神社>の扁額。
拝殿正面左側は授与所になっている。宮司さん不在の際の電話番号も記されている。(親切!^^)
当社の見どころの一つ<狛犬燈籠>。
社殿の右側にある境内社。
拝殿後ろの<本殿>。やや細身でスマートな造形。
屋根付きで保存されている、大正時代1924年製の<狛犬>。
写真左側は御神木のタブの木。樹齢350年。中央には<天照大神・大己貴命>と書かれた石柱。右側は<遥拝所>。
境内にある新しい建物。
ふたたび拝殿後ろの<本殿>。
こちらは<神輿庫>。
最後に<社殿>全景。バランスの良い造形で美しい。(^▽^)/
(沿革)
延喜式神名帳にのせられた式内社。出雲国風土記に所載。松江城下五社の一社大正十三年社格も県社に 列せられた。松江市松南地区の総産土神(氏神)伊勢宮は藩祖松平直政公が伊勢神宮の御分霊を奉斎。松江市伊勢宮町から明治三十二年当神社に合殿された。
(由緒)
下照比賣命は出雲大社御祭神大国主命の第三の姫神にあらせられる。父神の国土経営をたすけ偉大な功績をたてられ、また和歌の祖神とあがめられた。古事記、日本書紀、古今和歌集序文にお名がみえる。
(安産・病気平癒の守護神)
歴代松江藩主ご内室懐妊のとき霊験をうけられ、また病気平癒の守護にあずかった。更に一円の婦女 の懐妊、病気の際にご神徳を仰ぐもの多く、安産 病気平癒の守護神として著名である。
宮司さんから頂いた御朱印です。
#売豆紀神社
ご祭神はシタテルヒメの命、アマテラス大御神、トヨウケヒメの命、ヤマトヒメの命。
#下照比売命
両親にあたるオオクニヌシの大神とタギリヒメの命がいるとして、境内に出雲大社の遥拝所がある。
母タギリヒメの命は、出雲大社だと摂社・神魂御子神社で祀られている。本殿と同じく瑞垣の内側に立っていて見えにくく、正面に立つのは少々難しい。あちらでは本殿のオオクニヌシの大神と共に、拝殿越しにお参りすることになるかと思う。
オオクニヌシの大神とタギリヒメの命の御子神にはもう1柱、アヂスキタカヒコネの神がいる。シタテルヒメの命の兄にあたり、出雲大社だと境外摂社の阿須伎神社で祀られている。
ここ売豆紀神社の境内の石碑にも、アヂスキタカヒコネの神に関する早稲田大学教授の論文が刻まれていて、彼が雷神だとか蛇体だとか言っていたはずだ。
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