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いきしろじんじゃ

印岐志呂神社のお参りの記録一覧
滋賀県 栗東駅

惣一郎
惣一郎
2022年05月28日(土)
1269投稿

【近江國 式内社巡り】

印岐志呂神社(いきしろ~)は、滋賀県草津市片岡町にある神社。式内社で、旧社格は県社。祭神は大己貴命、国常立尊。

社伝によると、天智天皇の勅願により大神神社からの分祀により創建。社名は用明天皇の御代587年に当地が悠紀地方の印岐志呂と名付けられたことに因む。平安時代の851年に神階奉授、877年に正一位となった神階昇叙の記載がある。927年に編纂された『延喜式神名帳』に記載のある「近江國 栗太郡 印岐志呂神社 小」に比定されている。
1160年には源義朝尾州攻略の際、頼朝の武運を祈願し神殿と神田を寄進した。建武新政期の1336年に比叡山僧・宥覚が山門一千余を率いて足利軍と戦った時と、同年脇屋義助が延暦寺の山徒とともに足利尊氏の将・京極道誉と戦った時に、当社周辺は戦場となり(近江の戦い)社殿等を焼失したが、足利尊氏により再建された。戦国時代の、織田信長による佐々木攻め(六角攻め)の際に再度戦場となり社殿を焼失したが、1599年に芦浦の観音寺・詮舜により再建されている。明治時代に入り、近代社格制度のもと県社に列格した。

当社は、JR琵琶湖線・守山駅の西方4kmの平らな耕作地の中にある。琵琶湖東岸まで1kmちょっとの位置。境内はかなり広く、東端の大鳥居と西端の奥御前社は400m離れている。敷地のほとんどは深い社叢で覆われていて、広々とした社殿周りのみ樹木はなく明るい。社殿は特に大きな拝殿が特徴で、瑞垣で覆われた社殿・境内社もなかなか見事。

今回は、近江國の式内社、滋賀県の旧県社であることから参拝することに。参拝時は平日の昼ごろで、参拝者は自分以外には見掛けなかった。

印岐志呂神社の鳥居

境内東端にある<大鳥居>と<社号標>。

印岐志呂神社の建物その他

青銅製と思われる扁額は、元帥陸軍大将・小松宮彰仁親王の書。

印岐志呂神社(滋賀県)

大鳥居から境内入口までは300mほど離れている。参道の右側は社叢、左側はこんな感じの耕作地。広々として気持ちが良い。

印岐志呂神社の周辺

境内入口まで来て振り返るとこんな感じ。参道沿いの桜の木々がきれい。

印岐志呂神社の建物その他

境内入口全景。ここから北向きに進む。

印岐志呂神社の建物その他

参道を進むと右側に<社号標>。

印岐志呂神社(滋賀県)

さらに進むと左側に<手水舎>。

印岐志呂神社の山門

社殿周りの入口にある<神門>。

印岐志呂神社の狛犬

神門手前左側の<狛犬>。手積み風のワイルドな石垣が印象的。

印岐志呂神社(滋賀県)

神門手前右側の<狛犬>。表情はけっこう個性的。(o^―^o)

印岐志呂神社の本殿

きれいな神社幕が掛かった神門をくぐる。

印岐志呂神社の本殿

神門をくぐって正面にある大きな<拝殿>。

印岐志呂神社(滋賀県)

拝殿の後ろに、瑞垣で囲われた大きな<本殿>。
本殿は桃山時代の1599年に観音寺第9世・詮舜を本願に建立。三間社流造、檜皮葺、庇前室付。この本殿は、観音寺詮舜、施薬院全宗らによって再興された日吉大社摂社樹下神社本殿、同白山姫神社本殿と建築様式が同一とのこと。

印岐志呂神社の本殿

本殿の手前に、拝所となる<中門>。

印岐志呂神社(滋賀県)

中門から<本殿>を望む。

印岐志呂神社の狛犬

本殿左側の<狛犬>。珍しい木製で、くりくりおめめ。日吉大社の狛犬と酷似。(^_^;)

印岐志呂神社の狛犬

本殿右側の<狛犬>。この狛犬は本殿と同時期の桃山時代の作とされ、境内東端の大鳥居、弥生時代の広鋒銅鉾と合わせて、3つの<社宝>とされている。

印岐志呂神社(滋賀県)

本殿の左側で、南向きに建つ2つの境内社。左は<若宮>、右は<三の宮>。

印岐志呂神社の末社

本殿の左側で、東向きに建つ<十禅郎社>。

印岐志呂神社(滋賀県)

本殿の右側で、南向きに立つ<二の宮>。
玉垣内の境内社は、近隣の水系ごとに用水利用の宮座(グループ)の産土大神を祀っているとのこと。なるほど。

印岐志呂神社(滋賀県)

本殿に向かって右手に、赤い鳥居が並んでいるので行ってみる。

印岐志呂神社の鳥居

参道は、本殿を囲う瑞垣の東側に続く。

印岐志呂神社の末社

参道の突き当りの、少し高い場所にある<帯刀稲荷神社>。

印岐志呂神社の本殿

<帯刀稲荷神社>の社殿前から、本社本殿を望む。

印岐志呂神社の末社

帯刀稲荷神社の南側に、西向きに建つ境内社を発見。

印岐志呂神社(滋賀県)

こちらは<恵比須社>。

印岐志呂神社の建物その他

拝殿の東側にある<社務所>。御朱印はこちら。

印岐志呂神社の本殿

社務所から見た<社殿>全景。拝殿も本殿も非常に大きく立派。

印岐志呂神社(滋賀県)

拝殿後ろの<本殿>と境内社群。

印岐志呂神社(滋賀県)

社殿の西側はけっこう鬱蒼とした<社叢>。

印岐志呂神社の建物その他

社叢に入り、150m離れた小高い場所にある<奥御前社>。

印岐志呂神社の本殿

<奥御前社>の社殿。

印岐志呂神社の本殿

最後に、印象に残った本殿周り全景。檜皮葺のなかなか美しい建造物。(^▽^)/

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神祇伯
神祇伯
2020年02月14日(金)
1458投稿

近江国栗太郡の式内社です。鎮座地はかつて用明天皇の御代に、大嘗祭に供される米を獲る悠紀地方に選ばれた聖地で、社名は「悠紀代(ユキシロ)」から変化したものと言われています。

印岐志呂神社の鳥居

《鳥居と社号碑》
滋賀では珍しい両部鳥居です。

印岐志呂神社の建物その他

《表参道》

印岐志呂神社の手水

《手水舎》
水は流れています。

印岐志呂神社の山門

《神門》

印岐志呂神社の建物その他

《社務所》
こちらが授与所になってます。

印岐志呂神社の本殿

《外拝殿》
土間形式で、大きな扁額が掛けられています。

印岐志呂神社の本殿

《拝殿》
☆チェックポイント!!
拝殿内には本殿の他に、二宮神社、三宮神社、十膳師社、若宮神社といった、近江国に関係する末社が鎮座しています。

印岐志呂神社の歴史

《由緒書き》
天智天皇の御代に大神神社から勧請されました。

印岐志呂神社の建物その他

《末社・帯刀稲荷神社》
お世話になっております!!!
本家リスペクトで鳥居がたくさん。

印岐志呂神社の鳥居

《末社・恵比寿社》
撮ったあと気づきましたが、後ろキレイ。

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