たちばなどう
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滋賀県の寺院巡りの4寺目は、3寺目と同じく草津市に在る橘堂です。
本尊は三面六臂観音立像。
この三面六臂観音立像は市指定文化財です。
寺院と言ってもお堂が1つあるのみ。開帳は33年に1度(中開帳があり実際は16年毎に1度)ですが、拝観希望があれば拝観させて頂けます。草津市教育委員会にこちらを管理されている方の連絡先をお聞きして、管理されている方と拝観日時の調整が必要となります。
興福寺の僧の定恵和尚の作と伝わります。定恵和尚が天武天皇の勅願により、北大萱の地に宝光寺を創建された際に、こちらも創建された。天皇より御髻(髪を頭上に束ねたもの)の一部を受領し、本尊と共に安置した事から髻堂(きつどう または もとどりどう)或いは 結堂と呼ばれていたものが、いつしか橘堂と呼ばれるようになったとの事です。
1509年の大内義興(周防の戦国大名、大内氏の第15代当主)の兵火により焼失。辛うじて本尊は持ち出して民家に安置していた後、吉田家と白井家の両族がお堂を建てて本尊を安置し、それ以降吉田家と白井家でこちらを管理されています。
約束の時刻の少し前に到着、車は敷地の脇に停めさせて頂きました。車が1台停められていたので既に管理の方はおいでになっていると思い、直ぐにお堂に行くと中でお待ちになっていました。拝観予約した者と申し出て、お堂に入らせて頂きました。
厨子の外側は黒漆で塗られ、内側は金箔張り。その中に三面六臂観音立像。由緒等の説明をして頂き、それからじっくりと観させて頂きました。
高さ107cm、一木彫、内刳無し、10~11世紀頃の作。まあお顔がとても美しい。均整の取れたプロポーションも綺麗。写真は自由にどうぞと言われましたが、カメラそっちのけで見とれてしまいました。撮影が下手くそなので、撮った写真を見ても残念ながらその美しさは伝わらないですね。実物はこんなものではないです。
私が、見とれてしまい離れがたいですねと言うと、拝観された皆さんもそうおっしゃるとの事です。「百聞は一見にしかず」これを読まれて興味が出た方は是非拝観されて下さい。
最後に拝観料(志納)をお納めして失礼しました。
橘堂
手水
何故か正面から全身を撮ると真っ黒になってしまう
(私自身、フラッシュは使わない事としているので)
三面六臂観音立像(市指定文化財)
吉田虎之助像
明治時代のお堂建て替えに尽力された(国会議員)
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