木造 薬師如来坐像の文化財指定について

最近の状況を踏まえ、あまり広くご案内出来ていなかったのですが、この三月末に開口神社の境内社である薬師社の御神体、薬師如来坐像が堺市指定有形文化財に指定されました。

当神社は、地域の方々に「大寺さん」と親しまれ、先般の大戦の堺大空襲で破壊されるまで三重塔が存在し、廃仏毀釈を町衆の力で乗り越えるなど、神仏習合の歴史が色濃く残る神社です。

今回文化財の指定を受けた薬師如来坐像も、平安時代より、地域の方や氏子総代崇敬者が守り続けてきた御神体となります。

今回、坐像が堺市の文化財に指定されたということで、地域における信仰やそのシンボルとしての普遍的な価値が認められたのではないかと思っており、これも日々御心をお寄せ頂いている皆様のお力の賜物と考えております。この場を借りて感謝申し上げます。なお、当坐像は平時は非公開ではありますが、節分祭にてご開帳致しております。

また、文化財指定を記念し、古来より神聖なものとして魔除けなどにも用いられる麻を利用した薬師御守り、御祓守りを奉製いたしました。薬師社ご参拝の折に是非ご覧くださいませ。