だいにちじ
大日寺のお参りの記録一覧
勝手神社様から見える案内看板の方へ下って行くと大日寺様です。
大日寺様は役行者の弟子である日雄角乗によって開創された日雄寺が室町期に焼失、その難を逃れた五智如来をお祀りするために、日雄寺の跡地近くに建立された御寺様とされています。
現在は真言宗醍醐派の御寺様です。
かなり奥まった所に立地されていて、Googleマップで位置を再確認しました(^^;)
#大日寺
ご本尊は五智如来。大日如来、アシュク如来、宝生如来、無量寿如来、不空成就(ふくうじょうじゅ)如来の5尊。
#大日如来
日本の密教では、大日如来をいわば最高神のようにみなす伝統を今日まで受け継いでいる。が、大陸では割とそれは短い期間で終了したらしい。わずかなスパンの間にすさまじい速さで本尊の交代が起こっており、一過性のトレンドだと思いたくなくても、そのような印象を受けてしまう。
密教は時期的に初期・中期・後期の3つに分けられる。そのうち日本へ伝わったのは中期密教までで、ちょうどこの頃の本尊が大日如来だった。後期密教だと、一時アシュク如来が政権を握ったが、それも長続きせずグヒヤ・サマージャやチャクラ・サンヴァラといった仏様が取って代わったと。そもそもグヒヤ・サマージャもチャクラ・サンヴァラも、全く聞いたことがない尊名だ。なお、アシュク如来は後期密教を受容したチベットだと、いちばん深い崇敬を受けているらしい。
#大日寺
ご本尊は五智如来。大日如来、アシュク如来、宝生如来、無量寿如来、不空成就(ふくうじょうじゅ)如来の5尊。
#阿閦如来
梵語でアクショービヤ。真言は「オン アキシュビヤ ウン」、種子はウーン。金剛界五仏の1尊で、方位としては東、五智の中だと大円鏡智(だいえんきょうち)、胎蔵界五仏では宝幢(ほうどう)如来と対応する。十三仏の11番手で、年忌法要のうち七回忌の本尊。金剛界マンダラの9つの区画のうち成身会・三昧耶会・微細会・供養会・降三世会・降三世三昧耶会の6つで、東の中円輪と呼ばれるところの中央にいる。
アクショービヤは「動かざる者」の意。「動かない」というより、「動じない」と表現した方がいいかもしれない。彼は「どんなことがあっても決して怒らない」という誓いを立て、それを達成して如来になったそうだ。それがいかに難しいことなのかは分かるが、アミダ如来の四十八願や薬師如来の十二の大願と比べると、地味な印象は免れない。
なお不動明王は梵語でアチャラといい、少なくともアシュク如来と同名ではない。
#大日寺
ご本尊は五智如来。大日如来、アシュク如来、宝生如来、無量寿如来、不空成就(ふくうじょうじゅ)如来の5尊。
#宝生如来
梵語でラトナサンバヴァ。真言は「オン アラタンノウサンバンバ タラク」、種子はタラーク。金剛界五仏の1尊で、方位としては南、五智の中だと平等性智(びょうどうしょうち)、胎蔵界五仏では開敷華王(かいふけおう)如来と対応する。金剛界マンダラの9つの区画のうち成身会・三昧耶会・微細会・供養会・降三世会・降三世三昧耶会の6つで、南の中円輪と呼ばれるところの中央にいる。
1字違いでよく似ているので知っている人は即座に連想したかもしれないが、多宝如来と同一尊らしい。多宝如来は、日蓮宗の寺院だとお釈迦さまと隣同士に並んでいることが多い。
それから、名前に宝を含むように、衆生に財宝を恵んでくれるともいう。仏様は通常、如来・菩薩・明王・天の4つにグループ分けされるが、先に挙げたものほど悟りを開くことに直結したご利益を説き、金運や健康といった物質的なご利益とは縁遠いように感じる。筆頭の如来に至っては、僕がこれまで現世利益を耳にしたことがあるのは、薬師如来と宝生如来の2尊だけだ。
#大日寺
ご本尊は五智如来。大日如来、アシュク如来、宝生如来、無量寿如来、不空成就(ふくうじょうじゅ)如来の5尊。
#無量寿如来
金剛界マンダラも胎蔵マンダラも、中央に5尊の如来がいて、それぞれ金剛界五仏・胎蔵界五仏という。中央の大日如来を除いて金剛界と胎蔵界とで名称は違うが、同じ方位に配置される如来は同一尊とされる。
そのうち西と対応する仏様は唯一、金剛界でも胎蔵界でも無量寿如来と呼ばれることがある。金剛界五仏としては観自在王如来と表記される場合も多い。どちらにせよアミダ如来の別名とされ、金剛界五仏や胎蔵界五仏の一員として挙げる際でも、圧倒的によく知られたアミダ如来の呼称によることが普通にある。
無量寿如来は梵語でアミターユス。無量寿如来と呼ぶ時でも、金剛界五仏として言及する場合、真言は「オン ロケイジンバラアランジャ キリク」、種子はキリークと紹介される傾向のようだ。五智のうち妙観察智(みょうかんざっち)と対応する。金剛界マンダラの9つの区画のうち成身会・三昧耶会・微細会・供養会・降三世会・降三世三昧耶会の6つで、西の中円輪と呼ばれるところの中央にいる。なお胎蔵界五仏としての真言・種子はまた別。
#大日寺
ご本尊は五智如来。大日如来、アシュク如来、宝生如来、無量寿如来、不空成就(ふくうじょうじゅ)如来の5尊。
#不空成就如来
梵語でアモーガシッディ。真言は「オン アボキャシッデイ アク」、種子はアク。金剛界五仏の1尊で、方位としては北、五智の中だと成所作智(じょうしょさち)、胎蔵界五仏では天鼓雷音(てんくらいおん)如来と対応する。金剛界マンダラの9つの区画のうち成身会・三昧耶会・微細会・供養会・降三世会・降三世三昧耶会の6つで、北の中円輪と呼ばれるところの中央にいる。
最初に挙げた金剛界五仏のうち、寺院でよく目にする尊名は大日如来だけだと思う。アシュク如来は十三仏にも含まれているので、十三仏参りなどする人には親しみがあるかもしれない。また無量寿如来はアミダ如来とイコール。
残る宝生如来と不空成就如来は、残念ながらいちばん「よく分からない」印象を持たれている気がする。一応、書籍にはよく、宝生如来は多宝如来の、不空成就如来は釈迦如来の別名と書かれている。
アモーガシッディのうち、アモーガが不空と、シッディが成就と訳された部分。シッダールタも成就を意味するので、関係はあるのだろう。
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