あきしのでら|単立
秋篠寺のお参りの記録一覧
本尊:薬師如来
宗派:単立
開基:光仁天皇
~百寺巡礼:五木寛之氏が選んだ百の名刹 第5番~
秋篠寺の創建には諸説あるが、一般的には、780(宝亀11)年、第49代 光仁天皇(在位:770-781)の発願によって、善珠大徳(ぜんじゅだいとく)という興福寺の僧が開いたといわれている。別の説によれば、秋篠寺は、780(宝亀11)年以前、この地を諸領としていた秋篠氏が氏寺としてつくった寺で、その後、光仁天皇が興福寺から善珠を招いて、勅願の寺に変えたという。
創建当初の秋篠寺は法相宗だったが、その後、真言宗も兼ねた道場となる。明治時代以降は浄土宗に宗旨を変更していたが、現在は単立寺院となっている。
~『百寺巡礼 第一巻 奈良』五木寛之(講談社、2003)~
苔庭の美しいお寺です。
【東門】
【香水閣(こうずいかく)】
入口の二本の石柱には、「清浄香水(せいじょうこうずい)」と「味如甘露(あじかんろのごとし)」とあります。
~かつて真言宗では、鎮護国家のため、宮中で正月八日から十四日まで、「大元帥御修法(たいげんみしほ)」という儀式が行われていた。そして、その儀式には、必ず秋篠寺にある井戸から汲まれた水が使われた。「香水閣」と呼ばれる井戸は、いまも清らかな水をたたえている。~
~街中に、これほど豊かな自然と静かな場所が残っているのは奇跡のようだ。あたかも隠された「宝石」のように。~
【境内】
右本堂は国宝。
【本堂】
「伎芸天(ぎげいてん)のおわす秋篠寺」、不思議な魅力をもつ天女(重要文化財)がいらっしゃいます。伎芸天の像は中国では多く見られるようですが、日本では秋篠寺にしか存在しないようです。
~少し右のほうから見ると、かすかに首をかしげたような感じがする。流し目、と言っては失礼かもしれないが、こちらのほうへ視線を向けているような、向けていないような、なんともいえない表情をしていらっしゃる。どうしても気になってしかたがない。見つめていると、いつまでもそばを離れたくない、という気持ちにさせられてしまう。~
【大元堂】
【開山堂】
【十三重石塔】
【鐘楼】
【南門】
奈良時代末期780年頃、光仁天皇の勅願によって建立されました。平城京西北の外れ「秋篠」の地に建てられたためこう呼ばれています。平安時代末期に戦火のため伽藍の大部分を焼失し、鎌倉時代には今の本堂がもとの講堂の跡に再興されましたが、金堂や東西両塔の跡は雑木林になってしまっています。本堂には25体の仏様が安置されていて、間近にお会いできます。圧巻でした。
東西両塔の跡の雑木林が、またお寺の雰囲気とマッチしています。
雑木林抜けたところに金堂が見えて、思わずため息です。
奈良のお寺は、他の場所にあるお寺と違うはるかはるか昔の香りがします。
とてもいいお参りができました。
東門
香水閣
清浄香水
忠魂碑
十三社
境内の雑木林
雑木林
本堂(講堂)
かみなり石
鐘楼
鎮守社
役行者石像
十三重石塔
大三元堂
日本で現存する唯一の芸能の神、伎芸天にみとれてしまいました。首を少し左に傾げ、モナリザのような最高の微笑です。くちびるも少し開いて何か語りかけそうな感じ。本堂には本尊の薬師如来像をはじめ多くの仏像があり、これらは口を閉じて強い意志を感じさせますが、伎芸天は生身の人間感が強く、ひきこまれます。体は鎌倉時代ですが、ひときわ黒い頭部は天平時代。1300年前のほほ笑みは今も見る人をとりこにするようです。
本堂の左端にある五大力菩薩も見応えがありました。憤怒の表情の5体に囲まれ、圧倒的な迫力です。
また、境内はこけがきれいです。東京の大学で演劇を勉強する娘にお守りを買って帰りました。
こけの緑が色鮮やかです。
本堂。伎芸天はこの中。
境内の梅が花開いていました。
伎芸天のお守り。芸術家、芸能の方のお参りも多いそうです。
秋篠寺をご参拝しました。
境内の苔が非常に美しいお寺です。
御朱印は大元堂の特別開扉がある6月6日のみ、年に1度しか頂けません。
東門
別院
香水閣
十三社
本堂
鐘楼
大元堂
開山堂
霊堂
十三重塔
萬霊供養塔
本坊・寺務所
南門
今回は奈良の寺院巡りです。
今日は6月6日の月曜日、また仕事を休んで出掛けました。奈良市に在る秋篠寺の秘仏·大元帥明王(たいげんみょうおう)の開帳が、年に1日、6月6日だからです。昨年はコロナ禍のため開帳は取り止めでした。前日から大雨の予報、家を出る前から結構な雨量、途中吹き降りでしたが、奈良市に入った位から小降りになりました。
秋篠寺は、単立で、本尊は薬師如来。
776年に光仁天皇の勅願により僧正·善珠の開基とし建立。秋篠氏の氏寺とも考えられるが詳細はわかっておりません。1135年に兵火により講堂以外の金堂、東塔、西塔など殆ど焼失し、伽藍の再建は難しく礎石等残すのみとなりました。
境内の北東角に駐車場があります。たまたま出られる方が居たので駐車できましたが、周りに臨時駐車場もあります。開門9:30との事で、9:30に着いたら帰られる方が居たという事は8:00とか8:30に開門されたと思います。拝観料(500円。特別開帳料とかはありません。)を納めて列に並びます。例年の開帳日はとんでもない行列で、今年はコロナ禍で雨降りだったのせいか全然少ないと仰有っている方が居ました。(ラッキーかな。)
お堂に入って1人ずつ順番に大元帥明王立像の前に。思っていたより大きい、一面六臂の忿怒相、六本の腕には三鈷杵、五鈷杵、剣、斧、棒を持ち、残る1本は人差し指を立てている様な(指ならかなり長い)、全身の所々に蛇が巻きついています。大元帥明王は生まれて初めて観ました。国内数例しかありません。大迫力でした。
本堂には多数の仏像が安置してあります。中尊は本尊·薬師如来(重文)、両脇侍は日光菩薩と月光菩薩(重文)、その脇に6躯ずつ十二神将(無指定ながら室生寺の様に表情豊か。)、その外側に不動明王と地蔵菩薩(重文)、一番外側に帝釈天(重文)と伎芸天(重文)。右側の脇間には厨子に入った愛染明王、左側の脇間には五大力菩薩。
中でも伎芸天が有名(本当は正式名は不明)。艶っぽい表情が何とも。実は、頭部は奈良時代の作で脱乾湿ですが、首から下は鎌倉時代の作の木造。何ら違和感なく繋げて1体とさせている技量には感服。
焼失した金堂、東塔、西塔の跡地は苔むしていて「苔の寺」として知られています。とても綺麗でした。
尚、御朱印は開帳日のみ頂けるとネットに書かれていましたが、残念ながらコロナ禍のためか対応されていませんでした。
開帳日以外はそれ程参拝者が多いとは思えないですから、ゆっくりと落ち着いて拝観できるのではないかと思います。またお邪魔したいと思います。
駐車場
東門
香水閣
十三社
拝観を待つ列
大元堂
大元帥明王(重文)(ネットから転載)
大元堂から見た本堂
本堂
伎芸天(重文)(ネットから転載)
鐘楼
開山堂
霊堂
南門
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