東大寺法華堂(三月堂)のお参りの記録一覧(2ページ目)
今回は奈良の寺院巡りをしました。
1寺目は言わずと知れた東大寺。仕事を休んで行って参りました。
何故仕事を休んでまで12月16日なのかは、三月堂(法華堂)に祀られている国宝・執金剛神立像の開帳が年に1日、12月16日のみで、更に国宝・開山堂に祀られている国宝・良弁僧正坐像の開帳も同じく年に1日、12月16日のみだからです。(良弁忌∶良弁僧正の命日)併せて、俊乗堂に祀られている国宝・重源上人坐像も開帳されます。俊乗堂は7月5日と12月16日の年に2日の開帳です。
なかなかこの日に行けなかったので、やっと念願が叶った感じです。
東大寺に着くと南大門の運慶・快慶一派の金剛力士像の大きさと力強さにすっげぇーと思い、大仏殿で奈良の大仏にお会いして、戻り道で東大寺ミュージアムに入るのが殆どかと思いますが、折角東大寺へ行ったのなら、大仏殿の右側(東側)のやや高台に在るお水取りで有名な二月堂、国宝仏が多数祀られている三月堂(法華堂)、四月堂や国宝の鐘楼を観ないと勿体無いですね。更に大仏殿の左側(西側)には戒壇堂、千手堂も在ります。
(という私は、今回次の寺院も廻るため、大仏殿も東大寺ミュージアムも行っておりませんが。)
今回参拝したのは開帳があった3つのお堂(俊乗堂、三月堂、開山堂)。最初に俊乗堂を参拝。真ん中の厨子に重源上人坐像、左側には愛染明王、右側には阿弥陀如来立像。どの像も素晴らしい。阿弥陀如来立像は快慶作で截金がとても繊細で傑作の1つと云われるだけのことはあります。
次に三月堂を参拝。コロナ対策により15名ずつ堂内に入るため列に並びました。(HPには整理券を配るとなっていたが整理券は無かった。)三月堂には奈良時代の仏像9躯が立ち並び壮観。全て国宝。その裏側の厨子に10躯目の今回開帳の執金剛神立像が祀られています。ネットにあった写真を載せましたが、当時の彩色が残り、非常に力強く精細。これが塑像なんですね。像の前に居られるのは5分間でした。(係員がタイマーを掛けて5分経ったらハイ終了。)
最後に開山堂を参拝。こちらも結構な列。お堂自体が国宝。回り込んでお堂に上がると正面に良弁僧正坐像です。重源上人坐像とは違った趣きですが、キリッと正面を見据えたいいお顔でした。
また機会があれば12月16日に参拝したいですね。
御朱印
南大門
中門
大仏殿
鐘楼
念仏堂
行者堂
俊乗堂
重源上人坐像(国宝)(ネットから転載)
三月堂(法華堂)
執金剛神立像(国宝)(ネットから転載)
お水取りの松明
開山堂
良弁僧正坐像(国宝)(ネットから転載)
開山堂から見た二月堂
二月堂と良弁杉
四月堂
東大寺法華堂は、奈良県奈良市にある東大寺の東方丘陵部(上院)にある仏堂。本尊は不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)立像で、本尊を含め10体の奈良時代作の仏像が安置されている(本尊など9体は常時展示で、1体は「執金剛神像」で秘仏)。
創建は733年で東大寺において最古の建物。かつては華厳の根本道場で、本尊の名前から「羂索堂(けんさくどう)」と呼ばれていたが、毎年旧暦三月に法華会が挙行されたことに因み「三月堂」と呼ばれるようになった。
現存の建物は奈良時代建立の「正堂(しょうどう)」と鎌倉時代に付加された「礼堂(らいどう)」が「造り合い」で繋がれた構造で、国宝に指定されている。正堂は寄棟造、平入り、礼堂は入母屋造、妻入り、平面規模は正面5間、奥行8間で、奥行は後方4間が正堂、手前2間が礼堂、その間の造り合いが2間となっている。
三月堂は二月堂の南側にあって、入口は礼堂側の南側。小さな堂宇なのに入場有料。ただ、悠久の時間を経た歴史を感じる内装と、威厳風格のある9体の仏像が一体となって独特な趣のある雰囲気を醸し出しており必見。
鐘楼や念仏堂などがある鐘楼ヶ丘から東に進み、上院手前の階段を登る。突き当り左側に見えるのが<法華堂>。
国宝<法華堂>。西側側面を見ると、左側が奈良時代からある<正堂>で、鎌倉時代になって右側に<礼堂>を付け加えたのがよく分かる。
南側の<礼堂>部分にある法華堂入口。
<礼堂>入口。入って右手に<納経所>があり、御朱印はこちら。もちろん拝観しないと御朱印は拝受できない。
拝観パンフレットの表紙の<本尊は不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)立像>。堂内は撮影禁止。
拝観パンフレットより、左から順に<(吽形)金剛力士>、<梵天>、<持国天>。堂宇内はすごく趣のある良い雰囲気。
拝観パンフレットより、秘仏<執金剛神像>。
法華堂の南西側すぐの場所にある<法華堂経庫>。建築様式から奈良時代のものとのこと。江戸時代に正倉院宝庫付近から移築。国指定の重要文化財。
法華堂経庫の南側にひっそり立つ<御髪塔>。もとは十三重石塔だったが、欠損により十二重になったとのこと。名前の由来は、東大寺梵鐘を吊るすための女性の髪で結ったロープを埋めた説と、聖武天皇が出家した際に剃髪した髪の毛を埋めた説があるらしい。
上写真の法華堂経庫には入口がないので探してみると、御髪塔の側(南側)で発見。
3月3日 奈良での用事を済ませ、時間が空いたので東大寺へ
久しぶりに三月堂の仏様を見たくなり、お参りしました。
京阪神の緊急事態宣言解除後でしたが、人は少なかったです。
手向山八幡宮
三月堂
二月堂
閼伽井屋
戒壇堂が工事中の為、非公開だった千手堂を特別公開中です!
今回の旅行で一番行きたかったお寺の一つです。外観はともかく、中の仏像群は圧巻です。特に日光月光菩薩を拝観したかったのですが、残念なことに、宝物殿に出張中でした。
修学旅行の時の記憶しかなかったのですが、当時、実物を見て、何とも言えない神秘的な体験をしたのを覚えてます。
今回の旅行で再見を楽しみにしてましたが、御堂にはおられませんでした。
ところが、不空羂索観音をはじめ、立派な仏像がたくさん安置されてました。
早朝のせいか、監視のおばちゃんがいただけで、ほとんど空間を独り占めできました。仏像をゆっくり拝観できるように、腰かけられる台が備え付けられてまして、時間の経つのを忘れてしばらく、異空間に身を任せてました。
どの仏像も素敵です。日常の喧騒を忘れるには、早朝の拝観がおすすめです。天平文化の素晴らしさを実感できますよ。
法華堂越しに二月堂を望む
不空羂索観音さまが表紙の法華堂パンフレット
大迫力の四天王像
パンフレット
凛々しい横顔。実物はいつまでも見飽きない法華堂中心の菩薩様。日光月光菩薩さまがミュージアムに出張中で、ことのほか寂しげ。
東大寺の金剛力士像は南大門だけじゃないよ
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