長光寺の日常(37回目)|長野県大屋駅
御朱印・神社お寺の検索サイト楽しみ方
投稿日:2022年10月19日(水)
10月中旬になり今年も境内のザクロが取れました。
少ないながらも当寺の「鬼子母神さま」にお供えをさせていただきました。
古来より鬼子母神さまには「ザクロ」をお供えします。
また、「子安鬼子母神」のお姿は片手にザクロを持っておられます。
当寺の子安さまもそのようなお姿をされております。
それではなぜ、鬼子母神さまにはザクロをお供えするのでしょうか。
結論から申しますと
『子供の守り神である鬼子母神さまに「子孫繁栄」をあらわす「ザクロ」をお供えするようになった」このような理由からお供えすると伝えられております。
よくある俗説として有名なのが
「ザクロは人肉のような見た目で、味も似ているから子供を食べたくなったら代わりに食べている」というものがありますが決してそうではありません!
なぜこのような俗説は生まれたのでしょうか?
この謎を紐解くために、まずは『鬼子母神さまに』ついて見ていきましょう。
鬼子母神は、釈尊の時代には訶梨帝母(かりていも/ハーリティー)とよばれ、人間の子の肉を好んで食べ、人々から恐れ、そして憎まれていました。
それを見かねたお釈迦さまは、人々を救うと共に、彼女自身も救済することを意図して、彼女の末っ子を隠してしまいます。
訶梨帝母は鬼神の力を駆使し、わが子を捜しますがついには発見できませんでした。
そんなとき人間界には「お釈迦さま」と言われる方がおり、どんな悩みや苦しみをたちまちのうちに解決してくださるという噂を耳にしてに藁にもすがる思いでお釈迦様の前に「我が子を探してほしい」と泣きつきました。
お釈迦様は
「多くの子を持ちながら一人を失っただけでお前はそれだけ嘆き悲しんでいる。
ならば数人しか持たぬ子を失う親の苦しみはいかほどであろうか。今のお前にはその苦しみが分かるはずだ」
と話し、隠していた子を戻した上で「子を想う気持ちには人間と鬼神に違いは無い」と諭し、自分の行いの過ちを悟らせました。
そして訶梨帝母はお釈迦様の教えを受け改心し、鬼子母神として十羅刹女(じゅうらせつにょ)と共に、仏教、特に法華経信仰をする人たちの守護を固く誓いました。
そしてその際に、、、お釈迦さまは鬼子母神さまに「もし、再び子供を食べたくなったら、、、このザクロを変わりに食べなさい」とザクロをお渡しになった、とされています。
この話が長い年月をかけて聞伝えで伝わり、いつのまにかザクロの見た目も相まってこのような俗説が生まれたのではないか、と思います。
まさかあのお釈迦さまが
「ザクロが人肉に似ているから、、、味が似ているからこれで我慢しろ!」
とおっしゃるわけありませんよね(笑)
ではなぜお釈迦様は鬼子母神さまに「ザクロを代わりに食べなさい」とお諭ししたのでしょうか。
ザクロの実をみると1つの実の中に又たくさんの小さな実があり、その一つひとつがそれぞれに小さな種を持っています。
そのようなザクロを見せることで「たくさんいる自分の子供、そして殺めた人の子のことを思い出しなさい」とお釈迦様はおっしゃったのです。
そして、ザクロは「皮が非常に厚く、硬い」です。
この厚く硬い皮を見て「母親の子どもに対する『厚い愛情』を思い出しなさい」とお諭しになったのです。
これがお釈迦さまが鬼子母神さまにザクロを与えた本当の理由とされています。
近年では栄養価が高く、健康にも美容にもいいとされ注目されているザクロ。
この季節、ザクロを見かけることも多いかもしれません。
そんな季節に鬼子母神さまに思いを馳せ、鬼子母神さまのおられるお寺にザクロを持ってお参りをするのもいいかもしれませんね。
少ないながらも当寺の「鬼子母神さま」にお供えをさせていただきました。
古来より鬼子母神さまには「ザクロ」をお供えします。
また、「子安鬼子母神」のお姿は片手にザクロを持っておられます。
当寺の子安さまもそのようなお姿をされております。
それではなぜ、鬼子母神さまにはザクロをお供えするのでしょうか。
結論から申しますと
『子供の守り神である鬼子母神さまに「子孫繁栄」をあらわす「ザクロ」をお供えするようになった」このような理由からお供えすると伝えられております。
よくある俗説として有名なのが
「ザクロは人肉のような見た目で、味も似ているから子供を食べたくなったら代わりに食べている」というものがありますが決してそうではありません!
なぜこのような俗説は生まれたのでしょうか?
この謎を紐解くために、まずは『鬼子母神さまに』ついて見ていきましょう。
鬼子母神は、釈尊の時代には訶梨帝母(かりていも/ハーリティー)とよばれ、人間の子の肉を好んで食べ、人々から恐れ、そして憎まれていました。
それを見かねたお釈迦さまは、人々を救うと共に、彼女自身も救済することを意図して、彼女の末っ子を隠してしまいます。
訶梨帝母は鬼神の力を駆使し、わが子を捜しますがついには発見できませんでした。
そんなとき人間界には「お釈迦さま」と言われる方がおり、どんな悩みや苦しみをたちまちのうちに解決してくださるという噂を耳にしてに藁にもすがる思いでお釈迦様の前に「我が子を探してほしい」と泣きつきました。
お釈迦様は
「多くの子を持ちながら一人を失っただけでお前はそれだけ嘆き悲しんでいる。
ならば数人しか持たぬ子を失う親の苦しみはいかほどであろうか。今のお前にはその苦しみが分かるはずだ」
と話し、隠していた子を戻した上で「子を想う気持ちには人間と鬼神に違いは無い」と諭し、自分の行いの過ちを悟らせました。
そして訶梨帝母はお釈迦様の教えを受け改心し、鬼子母神として十羅刹女(じゅうらせつにょ)と共に、仏教、特に法華経信仰をする人たちの守護を固く誓いました。
そしてその際に、、、お釈迦さまは鬼子母神さまに「もし、再び子供を食べたくなったら、、、このザクロを変わりに食べなさい」とザクロをお渡しになった、とされています。
この話が長い年月をかけて聞伝えで伝わり、いつのまにかザクロの見た目も相まってこのような俗説が生まれたのではないか、と思います。
まさかあのお釈迦さまが
「ザクロが人肉に似ているから、、、味が似ているからこれで我慢しろ!」
とおっしゃるわけありませんよね(笑)
ではなぜお釈迦様は鬼子母神さまに「ザクロを代わりに食べなさい」とお諭ししたのでしょうか。
ザクロの実をみると1つの実の中に又たくさんの小さな実があり、その一つひとつがそれぞれに小さな種を持っています。
そのようなザクロを見せることで「たくさんいる自分の子供、そして殺めた人の子のことを思い出しなさい」とお釈迦様はおっしゃったのです。
そして、ザクロは「皮が非常に厚く、硬い」です。
この厚く硬い皮を見て「母親の子どもに対する『厚い愛情』を思い出しなさい」とお諭しになったのです。
これがお釈迦さまが鬼子母神さまにザクロを与えた本当の理由とされています。
近年では栄養価が高く、健康にも美容にもいいとされ注目されているザクロ。
この季節、ザクロを見かけることも多いかもしれません。
そんな季節に鬼子母神さまに思いを馳せ、鬼子母神さまのおられるお寺にザクロを持ってお参りをするのもいいかもしれませんね。
すてき
ホトカミ見ました! で広がるご縁
ホトカミを見てお参りされた際は、もし話す機会があれば住職さんに、「ホトカミ見てお参りしました!」とお伝えください。
住職さんも、ホトカミを通じてお参りされる方がいるんだなぁと、情報を発信しようという気持ちになりますし、
「ホトカミ見ました!」きっかけで豊かな会話が生まれたら、ホトカミ運営の私たちも嬉しいです。
長光寺の
限定御朱印の最新情報を
メールで受け取ろう