たかちほじんじゃ
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高千穂神社のお参りの記録(1回目)
投稿日:2023年02月11日(土)
参拝:2023年1月吉日
【日向國 古社巡り】
高千穂神社(たかちほ~)は、宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井字神殿にある神社。式外社(国史見在社)論社。旧社格は村社で、現在は神社本庁の別表神社。祭神は、高千穂皇神(日向三代の皇祖神とその配偶神:天津彦火瓊瓊杵尊と木花開耶姫命、彦火火出見尊と豊玉姫命、彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊と玉依姫命の総称;一之御殿)、十社大明神(神武天皇の皇兄・三毛入野命とその妻子神9柱;二之御殿)。本殿、鉄造狛犬一対、木造神像は、国指定の重要文化財。
社伝によると、三毛入野命が神籬(ひもろぎ)を建てて、皇祖神の日向三代とその配偶者を祀ったのが始まり。三毛入野命の子孫が長らく奉仕して、のちに三毛入野命ほかの十社大明神を配祀し、垂仁天皇の御代に初めて社殿を造営したと伝わる。当社が国史に見える「高智保神」とする説があり、その説に立てば朝廷から神階奉授があったことになるが、平安時代の927年に編纂された『延喜式神名帳』には記載がない。天慶年間(938年~947年)に豊後国から高知尾太郎政次が当地に入り高知尾氏(高千穂氏)を興して、当社を高千穂八十八社の総社と位置付け崇敬したという。
鎌倉時代には源頼朝が天下泰平祈願のため畠山重忠を代参に派遣して多くの神宝(現存の国重文・鉄製鋳造狛犬一対)を奉納、境内の秩父杉を重忠が手植えし、元寇の文永・弘安の役の際は敵国降伏祈願のために勅使が差遣されたという。この時期、高千穂氏により紀州の熊野信仰がもたらされ、複雑な信仰を形成することとなった。以後、歴代領主の変遷に応じ、安東氏、浦上氏、島津氏、三田井氏が支配するが、南北朝時代以降は、阿蘇氏の支配下で高千穂郷総鎮守として崇敬された。
江戸時代には寛永年間(1624年~44年)に延岡藩主・有馬氏から200石の寄進を受け、以降三浦氏、内藤氏と歴代延岡藩主から崇敬を受けた。明治時代に入り近代社格制度のもと、延岡県の県社、のち美々津県の県社とされたが、1873年に宮崎県に改組され村社とされた。
当社は、JR日豊本線・延岡駅の西北西40km弱の高千穂街の中心地近くにある。すぐ西側に五ヶ瀬川が流れるちょっとした台地の上にある。高い古木に覆われた境内は、社殿はなかなか大きく、他に大きな神楽殿、境内社、授与所などがあるが、参道、階段と合わせても割とコンパクトな造りで参拝しやすい。やはり古巨木が林立する中にあるので、古社の雰囲気、境内の空気感が非常によく、一般観光客からの人気であることがよく分かる。(ちなみに、旅行情報サイトでの宮崎県の人気寺社仏閣ランキング(2023年1月)によると、「じゃらん」だと4位、「ぐるたび」でも4位、「4travel」だと3位になっている。)
今回は、旅行情報サイトでの人気神社、式外社論社、別表神社であることから参拝することに。参拝時は平日の午後で、家族連れ、中高生のグループ、若者カップル、老夫婦連れなど、あらゆるタイプの参拝者がたくさん訪れていた。
境内東端入口の<鳥居>と<社号標>。
鳥居の左下、見えにくい「高千穂宮」の社号標。
鳥居をくぐって参道を進むと、右側にもう一つの<社号標>。
参道左側の<手水舎>。
参道右側の<祓所>。
参道左側の<狛犬>。他で見たことがない独特な表情、スタイル、毛並み。
参道右側の<狛犬>。左右両方に仔獅子がいるのは珍しい。
階段を登って社殿に向かう。
階段を登り切るとすぐ正面に<拝殿>。
参道左側の石製小社。拝殿前のこの位置にあるのは珍しい。
参道右側の石製小社。左右対になっている。赤と緑の紙垂も珍しい。
<拝殿>正面。
<拝殿>内部。
拝殿に向かって、右後ろにある<授与所>。御朱印はこちら。
拝殿後ろの<本殿>。江戸時代中期1778年の建立。五間社流造、銅板葺。国指定の重要文化財。
本殿をよく見ると、細かな彫刻が。当時の延岡藩主・内藤政脩を大檀那として完成。
彫刻の一つ「三毛入野命(みけぬのみこと)彫像」。当社の御祭神。霜宮鬼八荒神(しものみやきはちこうじん)を退治した構図。
社殿の左手にある<荒立神社・四皇子社>。明治時代に合祀されたもの。ただし、荒立神社はその後元の場所に復祀されている。
本殿右側の<鎮石(しずめいし)>。鹿島神宮の<要石(かなめいし)>は、往古当社より贈られたものとのこと。すごい!(;゚Д゚)
社殿の右手にある<神楽殿>。表札には「高千穂神楽資料館」とも書かれている。
拝殿前左手にある<夫婦杉>。
<夫婦杉>を引きで見るとこんな感じ。
最後に<社殿>全景。太くて高い樹木群に囲まれた神秘的な雰囲気は抜群~!(^▽^)/
すてき
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惣一郎1269投稿
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