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だいかくじ|真言宗大覚寺派本山嵯峨山

大覚寺のお参りの記録一覧(5ページ目)
京都府 嵯峨嵐山駅

Gauche Ingalls
2023年12月27日(水)
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#大覚寺

ご本尊は五大明王。

#五大明王

僕が五大明王に共通する特徴だと思うのが、異形ともいえる姿と、異教からの影響を強く受けている点。

降三世明王は梵語でトライロークヤヴィジャヤ。3つの世界(の支配者たる大自在天)を征服する者という意味だ。大自在天を踏み付ける姿が印象的な彼だが、尊名自体がこのことを讃えたものと言える。
大威徳明王は梵語でヤマーンタカ。ヤマはエンマ大王のことで、アンタカはキラー。漢訳には反映されていないが、これまた特定の神様を倒すことが名前の意味。
グンダリ明王は別名ヴィグナーンタカ。ヴィグナのアンタカだが、ヴィグナとは歓喜天または彼を首領とするビナヤキャという一団を指す。グンダリ明王は歓喜天のもたらす障碍(げ)を解く力があると言われ、彼と共に祀られることも多い。それはこういう背景からだ。
5尊中、実に過半数の3尊までもが、異教の神々に対するメタとして人々の間で認知されたことになる。

そして不動明王。梵語でアチャラまたはアチャラナータ。梵字手帖に、シヴァ神の異名をそのまま仏教にとり入れたもの、とある。こちらはメタではないが、代わりに異教の神様本人を迎え入れたと言える。
最後の金剛夜叉明王については、今のところ異教との絡みは聞かない。

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Gauche Ingalls
2023年12月27日(水)
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#大覚寺

ご本尊は五大明王。不動明王、降三世明王、グンダリ明王、大威徳明王、金剛夜叉明王の5尊。

#不動明王

馬頭観音の紹介文で「八大明王の1尊」と書きつつ、そこ以外で八大明王に全く言及しない本が複数ある。何でやねんと思ったが、今なら想像がつく。ややこしすぎて、説明しようとすると紙面を食いすぎるのだ。

八大明王のメンバーを、密教大辞典は3通り紹介する。
まず、摂無礙経および秘蔵記の説。不動明王、降三世明王、グンダリ明王、大威徳明王、金剛夜叉明王の五大明王に、穢積(えしゃく)明王、無能勝明王、馬頭明王を加えた計8尊。穢積明王はウスサマ明王、馬頭明王は馬頭観音のことだ。

次に大妙金剛経の説。降三世明王、大威徳明王、大笑明王、大輪明王、馬頭明王、無能勝明王、不動明王、歩擲(ぶちゃく)明王の8尊とする。
分かりやすく並べ替えると、五大明王に含まれるのが不動明王、降三世明王、大威徳明王の3尊。その他に第1説と共通なのが馬頭明王、無能勝明王の2尊。第1説と重複しないのが、大笑明王、大輪明王、歩擲明王の3尊。

また、一説には八大明王は不動明王の眷属と解し、第2説から不動明王を抜き、代わりにウスサマ明王を加える立場もあると。

第2説と第3説の挙げる大笑明王、大輪明王、歩擲明王は全くなじみがない。常に名を連ねる無能勝明王は、釈迦如来や薬師如来とイコールとも言う。

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2023年12月27日(水)
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#大覚寺

ご本尊は五大明王。不動明王、降三世明王、グンダリ明王、大威徳明王、金剛夜叉明王の5尊。

#降三世明王 #孫婆明王

真言は「オン スンバ ニスンバ ウン バザラ ウン ハッタ」。スンバ・ニスンバは、シュンバ・ニシュンバが訛ったもの。インド神話に登場する兄弟のアスラの名前だ。大法輪閣編集部編で出ている本に、これらは降三世明王の異名とある。曼荼羅図典も同旨だ。スンバを音訳してソンバ明王とも呼ぶ。降三世明王よりもソンバ明王という名称の方が、早くから経典で用いられていたらしい。

インド神話だと、シュンバとニシュンバはあまりに強大で神々を圧迫したが、彼らの窮状に応えて現れた女神ドゥルガーにより、激戦のすえ果たされた。
ドゥルガーはシヴァ神の妃。それぞれウマー、マヘーシュヴァラという別名があって、それらを漢訳したのがウマ妃と大自在天。降三世明王に踏まれている2尊だ。ということで、現在のインドで一般的な神話と、日本へ伝わった神話とで、結末が真逆と言える。

何ともきな臭い話に感じられるが、インドだといちいち反応するようなことではないらしい。
インドには八百万よりももっと多くの神々がいると言われるが、それぞれの神様の信仰者の間で、これくらい食い違った神話が伝わっていることも普通だとか。

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#大覚寺

ご本尊は五大明王。不動明王、降三世明王、グンダリ明王、大威徳明王、金剛夜叉明王の5尊。

#軍荼利明王

歓喜天は失礼なことをする人に対し障碍(げ)をもたらすことが知られる。日本の密教カードによれば、グンダリ明王にはそれを解く力があるという。
なぜ彼にそんなことができるのかというと、歓喜天にとってグンダリ明王は相性最悪の相手だから。

降三世明王との絡みで有名な大自在天とウマ妃には、ビナヤキャと総称される1500の子供たちがいる。その首領が歓喜天だ。
歓喜天を含むビナヤキャの別名がヴィグナ。一方、グンダリ明王にはヴィグナーンタカという別名がある。アンタカはキラーの意。
どうもグンダリ明王は、ビナヤキャたちを抑え込むという役割を相当程度つよく、期待されていたらしい。大法輪閣編集部編で出ている本には、グンダリ明王は歓喜天と共に祀られることも多いとある。
なお本によっては、ヴィグナは歓喜天のみの別名と書くものもある。

ところで、歓喜天の真言は「オン キリク ギャク ウン ソワカ」。このうち、キリクは観音菩薩の、ギャクは歓喜天の、ウンはグンダリ明王の種子だ。観音菩薩もまた、十一面観音が女天に化けて歓喜天を善神に転じさせた話が知られる。この真言は、歓喜天を制御することに長けた2尊の助けを借りて、彼の強い力をよい方向へ引き出そうという趣旨、という解釈もあるそうだ。

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#大覚寺

ご本尊は五大明王。不動明王、降三世明王、グンダリ明王、大威徳明王、金剛夜叉明王の5尊。

#大威徳明王

梵語でヤマーンタカ。ヤマはエンマ大王のことで、アンタカはキラー。名前そのものが、冥府の王であるヤマを名指しして彼を倒すと宣言している。
同様に、降三世明王は梵語でトライロークヤヴィジャヤ。3つの世界(の支配者たる大自在天)を征服する者という意味だ。大自在天を踏み付ける姿が印象的な彼だが、尊名自体がこのことを讃えたものといえる。
グンダリ明王は別名ヴィグナーンタカ。ヴィグナのアンタカだが、ヴィグナとは歓喜天または彼を首領とするビナヤキャという一団を指す。

と言いながら、少なくとも大威徳明王と降三世明王の2尊は、メタ対象の神々をかなり意識している。
大威徳明王は水牛に跨っているが、他に水牛を乗騎とすることで知られるのがエンマ大王。降三世明王も、わざわざ大自在天と同じくトライデントを手にしている。
素朴に考えて、好きな芸能人とお揃いの物を身に付けたいという気持ちは理解できても、対抗心を持っている相手の要素など、あえてとり入れる気は起こらないはずだ。

ある本には、乗り物だけでなく、調伏という修法の本尊になるという点でも、大威徳明王とエンマ大王は共通するという。その上で、エンマキラーを標榜しつつ、実質的な中身は何ら変わるところが無いのではないか、と。

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2023年12月27日(水)
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#大覚寺

ご本尊は五大明王。不動明王、降三世明王、グンダリ明王、大威徳明王、金剛夜叉明王の5尊。

#金剛夜叉明王

スーパー戦隊には数年に一度の周期で、一匹狼キャラが1人登場するらしい。
ところで、五大明王の中で金剛夜叉明王はちょっと浮いている。

まず、メンバーから脱退することがある。
不動明王、降三世明王、グンダリ明王、大威徳明王の4尊は常に五大明王に含まれるが、最後の1尊は金剛夜叉明王の場合とウスサマ明王の場合とがある。なお、実際に寺院で五大明王にウスサマ明王が入るのは、僕は見たことがない。
密教大辞典によれば、五大明王の構成について説く経典は仁王経儀軌、摂無礙経、秘蔵記の3冊があって、最後の1尊が誰なのか、これらの間でも割れていると。
そもそも金剛夜叉明王とウスサマ明王は同じ仏様、という説もある。だが密教大辞典は、特に理由を示すことなく却下した。

さらに、金剛夜叉明王は両界マンダラからも失踪することがある。
胎蔵マンダラに、不動明王・降三世明王・大威徳明王は描かれるが、グンダリ明王と金剛夜叉明王は登場しない。
金剛界マンダラは、現存する作品ごとに若干の差異がある。降三世明王・グンダリ明王・大威徳明王は常に出る。不動明王と金剛夜叉明王は、いたりいなかったりする。
結果的に、金剛夜叉明王だけ両界マンダラのいずれにも姿を見せない場合があるということだ。

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