宇治神社のお参りの記録(1回目)
京都府宇治（京阪）駅

#宇治神社

ご祭神はウジノワキイラツコの命。

#莵道稚郎子命

日本書紀によれば、百済から来日したアチキとワニが儒教の経典に通じていたので、応神天皇が彼らをウジノワキイラツコの皇子に付け、儒学を教えさせた。

古事記・日本書紀とも、応神天皇の皇后はオオサザキの尊の母ナカツヒメの命だが、応神天皇はウジノワキイラツコの命を特に気に入り、オオサザキの尊ではなく彼を後継ぎに指名したという。オオサザキの尊は父の意向に従順だった。が、応神天皇が崩御するとウジノワキイラツコの命は即位を拒否。3年ほど空位が続いた。古事記によれば、ウジノワキイラツコが夭逝したため、オオサザキの命が仁徳天皇として即位したと。
日本書紀はもっと詳しく、あくまで父の言いつけを守ろうとするオオサザキの尊の姿に、ウジノワキイラツコの皇子は自分が生きていてはいつまで経っても兄が皇位に就かないと判断。自ら命を絶ったと。

ではなぜ、ウジノワキイラツコの命はそこまでオオサザキの尊に皇位を継がせたかったのか。古事記や日本書紀には書いていなかったと思う。
ここ宇治神社のHPによれば、それが儒学の影響。ウジノワキイラツコの命は長男相続説を唱えていたそうだ。
応神天皇からすれば、良かれと思って学ばせた儒学が、最愛の子を自害という結末へ追い込んだことになる。これほどの皮肉はそうそうない。