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奥宮(鹿島神宮摂社)のお参りの記録一覧(2ページ目)
茨城県 鹿島神宮駅

きむこ
きむこ
2021年11月15日(月)
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先日、奥宮大改装を見せていただき、以下はその際に神職の方から聞いた話の受け売りですが、勉強になったのでメモとして残したいと思います。
現在の本殿は1619年(400年も前)家康の息子、徳川秀忠公が奉納されたもので、それまでその位置にあったのが奥宮だそうで。1605年に家康が関ケ原の戦いの戦勝記念として奉納した社殿にも関わらず、たった14年で移築されてしまいましたが、当時の建築物で最高位とされた「檜皮(ひわだ)ぶき」屋根をつかった、地味に見えつつも非常に高価な建造物です。檜皮葺はその名の通りヒノキの皮を屋根にしていますが、全て樹齢100年以上の樹木から採取され、それを5・4トンも使うそうで、その希少さと廃材の多さからもかなり高級資材。奥宮は表側の屋根が長い「三間社流造(ながれづくり)」で、屋根左右の部分が流線形で湾曲していて(自然の重力に沿った形だとか)その形はこの檜皮葺でなければ再現できないそうです。
屋根面積160平方メートル全体に、皮(縦75センチ、横10-15センチ)を1センチ間隔で敷き詰め、竹ぐしで固定するその工程を、体験させていただきましたが、想像以上に難しかった…宮大工のプロは竹串の釘を大量口中に入れ、尖った方を前に来るよう口の中で回転して吐き出し、順調に金づちで打っていきます。こうして口で湿らせて打ちやすくし、乾いた後は膨張により固定されるという事で理にかなっています。ついでに妻(ツマ)※妻というのは、三角屋根の三角がある壁面、三角がない長方形の壁面は平(ヒラ)飾りが豕扠首(いのこざす)になっていましたが、厄除けの意味でイノシシの首を模しているそうです。(そのほかお稲荷さんの起源についても伺いましたが無関係なので割愛)奥宮正面は屋根が緩やかな傾斜で広いのに対し、反対側は急傾斜で短い切妻屋根。普段見えない裏側屋根に避雷針が刺さっているのも特徴的で、森の中なのに雷がよく落ちるのは武道の神様としての側面か?自然物だけで作られている屋根なので20年ごとに吹き替えないと朽ちてしまうのも性、この先もずっと引き継いでほしい見事な伝統芸です。

奥宮(鹿島神宮摂社)の御朱印

御朱印も直書き復活です!

奥宮(鹿島神宮摂社)の建物その他

檜皮葺の正面、作業中につき足場を仮に組んでいます

奥宮(鹿島神宮摂社)の建物その他

檜皮葺の側面、この流線形は瓦では作れないですね

奥宮(鹿島神宮摂社)の建物その他

近づくとこんな感じ、見られることはもうないだろうな・・・

奥宮(鹿島神宮摂社)(茨城県)

絶賛改装中です!

奥宮(鹿島神宮摂社)の建物その他

いまならマイ檜皮の奉納ができます。もちろん奉納致しました

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