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神栖市日川地区にある蚕霊神社にお詣りして来ました。
ここ日川地区は、かつて豊浦とよばれていたことから、常陸国豊浦を舞台とする金色姫の伝説の地とされています。同様に、日立市にも豊浦という地名があることから、それぞれが同じ伝説を主張し合うという状態になっています。茨城の小競合いに興味ある人は少ないと思いますが、蠶養神社(日立市川尻)は、すでに[たけちゃん]さんと[武甕槌命]さんが投稿しています。
伝説を要約すると、その昔(紀元前286年!)、流れついた丸木舟に美しい女性が倒れていて、漁師がこれを助けました。女性は金色姫、インド(!)から来たと言います。聞けば意地悪な継母に疎まれ、獅子山、鷹ノ巣山、絶海の孤島に置き去りにされるが、その都度まわりに助けられて戻ってくる。業を煮やした継母は、姫を生埋めにすると、今度は地面から金色の光が差した。最後には、桑の木をくりぬいた丸木舟に乗せられ大海に流されたそうです。死後、蚕となり日本の養蚕の起源になりました。同様の伝承は全国にあるみたいです。蚕は幼虫期に四度の脱皮を行います。四度の受難を乗り越え美しいシルクとなった金色姫の物語と重ねあわせていると言われています。
案内板には創建の年が記載されておらず、古い神社なのかどうかわかりません。明治期の殖産興業によって、養蚕業が盛んになった地域ではありますが、それ以前がどうだったのかまではわかりません。古代、西日本から伝えられた新しい技術と神社の伝承が紐付いていることも多いので、これを頼りにたどって行くのも面白いかもしれません。養蚕や機織の伝承はわりと多いようで、星神香香背男(ホシノカガセオ)と対峙した建葉槌命(たけはづちのみこと)を祀る静神社も機織りの祖神とされる倭文神(しどりのかみ)の別名を持っています。ヤマト朝廷の勢力拡大と技術の伝播はセットで伝承されているようです。
マッチョな狛犬さんです。
拝殿です。
扁額です。ん?千葉県香取郡八都村で奉納です。利根川を挟んだ向こう岸からですね。明治22年から昭和29年まで存在した村です。養蚕が盛んになっていった時代とちょうど重なります。
立派な本殿です。
覆屋は、軒の三方に覆いをした、利根川沿いによく見られるタイプです。見るたび何かに似ているなと思っていたら、ある時、気が付きました。日本兵の帽子に付いてるヒラヒラのあれです。帽垂布(ぼうたれぬの)と言うそうです。勝手に帽垂布型覆屋と名付けました。
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