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厄除の宮 駒林神社の日常(10回目)兵庫県駒ケ林駅

茅の輪守り

投稿日:2020年06月11日(木)
毎年、夏祭りの時期に茅の輪守りを頒布しております。

今年の茅の輪守りも本日全て奉製仕上がりましたので、お祓いの後、明日よりお頒ちいたします。
数に限りがあり、なくなり次第頒布終了となります。

世間では疫病除けにアマビエが人気ですが、茅の輪守りの認知度も上がれば嬉しいなと思います。


<茅の輪守り>
備後国風土記にある神話が由来です。
武塔神(むとうしん)という者が旅の途中、日が暮れてきたので宿を借りようとある村の大きなお屋敷の戸を叩きました。
そこは巨旦将来(こたんしょうらい)という裕福な人物のお屋敷で、彼はケチだったので武塔神の宿泊を断り追い出しました。
次に武塔神は貧しい小さな家の戸を叩きました。
そこは蘇民将来(そみんしょうらい)の家で、彼は巨旦将来の兄でした。
蘇民将来は「自分は貧しく大したおもてなしはできませんが」とささやかながらも精いっぱいのもてなしで武塔神を受け入れました。
翌日、武塔神は出発しましたが、数年後に再び蘇民将来の家にやってきました。
「あの時の御礼がしたい。茅(ちがや)で輪を作り、それを腰につけなさい」と言い残し去っていきました。
その年に疫病が流行り、村人がバタバタと亡くなっていく中、茅の輪をつけていた蘇民将来一家は無事に生き残りました。
また武塔神が現れ、こう言いました。
「私はスサノオノミコトである。後の世に再び疫病が流行ったら、蘇民将来の子孫であると言って茅の輪を腰につけなさい。疫病から逃れられるだろう」


このような神話から、茅の輪くぐりや茅の輪守りが出来ました。

当社の茅の輪守りは腰に下げることができるサイズではありますが、こすれたりで劣化が早まるので、家の玄関に下げておくことを推奨しています。


毎年お守りの台紙は同じなのですが、今年はまさに疫病が流行っていることもあり、デザインを変更し、茅の輪とアマビエがタッグを組むという仕様にしてみました。
背景に透かしでアマビエを入れ、一日も早い新型コロナウイルス鎮静化の御祈願の祝詞を記載しております。
(※添付の写真は台紙なしの状態です)


どんなお守りでもそうですが、このお守りさえあれば万事安心という油断は禁物です。自分で努力してできる限りのことをした上で、それでもカバーできない分を神様にお力添えいただくというのがお守りです。
最低限、三密を避け、こまめな手洗いうがい、マスクの着用は心がけましょう。
厄除の宮 駒林神社のお守り
茅の輪守り

すてき

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