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なりたさんりゅうせんじ

成田山瀧泉寺のお参りの記録(1回目)
北海道登別駅

投稿日:2022年12月18日(日)
参拝:2022年11月吉日
 先日、11月27日(日)はとうとう紅葉には間に合いませんでしたが、夫婦恒例の秋旅行ということで登別温泉へ1泊して、ホテル「登別万世閣」の湯とバイキングの食事を存分に楽しんできました。そして、翌28日は不動尊の御縁日ということでもあり、登別成田山の護摩祈祷を参拝してきました。

 こららは歌舞伎の市川團十郎(襲名前/海老蔵)の屋号「成田屋」ゆかりの寺院として知られる真言宗智山派の三大大本山の一つ、大本山成田山『新勝寺』の末寺で登別成田山『瀧泉寺』といいます。ちなみに例年、正月/三ヶ日の初詣では、明治神宮(東京都)、川崎大師平間寺 (同じく真言宗智山派の三大大本山の一つ<神奈川県>)、成田山新勝寺(千葉県)が参拝者数300万人超の全国不動のトップ3となっています。そして、こちら登別市の瀧泉寺は、北海道三十六不動尊霊場の第23番(佛守護童子)、北海道八十八ヵ所霊場の第52番(十一面観音)の札所となっています。
 
 今回、あらためて御朱印帳にて確認したところ、「瀧泉寺」には2012年(平成24年)5月に北海道三十六不動尊霊場の納経参拝にて伺ったのが初めてで、以来、登別温泉に行く際には必ず立ち寄って参拝するようにしてきました。たぶん今回で6回目位だと思いますが、やっとこの寺院の法要イベント(護摩法要)へと参加することができたのでした。

 お寺のご住職は、この4月で住職に就任した山瀬 珠香氏で、父の隆幸氏を継いでの第6世住職。真言宗においては、まだ数少ない女性住職のお一人です。“宗派を超えて集う場所を”という珠香氏の篤き想いから、この寺院では護摩祈祷や各種供養の他にも、実にさまざまなイベント行事が企画開催されています。
 写仏写経、寺子屋教室(中には空手体験なども)、般若心経読誦会(108巻読誦奉納修行)、そして、アイヌアーティスト・ToyToy(トイトイ)さんとのコラボ企画で制作したアイヌ文様のスタンプを押した新しい御朱印の提供(ご住職とToyToyさんとは“祈りの祭典”の活動もされています)や、画家として絵を描き始めてわずか2年で世界美術展2020フランス『ル・サロン』入選、その他にもカナダ、スペイン、モナコなどでも受賞されているという美人天才画家のアーティスト、山口 徳子さんの個展を瀧泉寺で開催。珠香氏を龍に見立てて描いたという美しい御朱印も珠香氏の住職就任を記念して企画提供されています。
 その他にも、ヨガのインストラクター(みっちー/高橋 道恵氏)を招いての定期的な“お寺ヨガ”を開催しており、ヒーリングセラピストの坪山 みずほ氏による人気の誕生日数秘占いや専門治療師による鍼灸整体施術。また、一真 ごくう氏の「インスピレーション書道」といった興味深く楽しいイベントが盛りだくさん。

 寺院に到着した私たちは、まず御灯明と御線香、そして、御賽銭などの一連の流れを済ませてから本堂の祭壇近くまで歩み寄って礼拝。塗香で身を清めて略式の護身法を結印し、御本尊三尊(不動明王、矜羯羅童子、制吒迦童子)を拝み終えると、10月の大きな法要「ニ箇法要付大護摩祈祷会」(10/16)に配送にて奉納させて頂いた高野槇がまだ元気に青々としているのを眼にしました。そうこうしている内にご住職の珠香さんが現れて、檀信徒の皆さんに爽やかな笑顔で優しくお声を掛けていきます。私たちからは、小さな菓子折りを一つ奉納させて頂きました。
 瀧泉寺では、大変珍しいことに護摩に投じる添護摩木にも先祖供養専用のものが別に用意されていまして、私たちはこちら側も有難く使わせて頂きました。これは自分の名前を書くだけで自分に連なるすべてのご先祖に供養できるものとなっているようでした。そして、通常の祈願添護摩木については、なんとなんと自分自身で護摩壇の火炎の中へと直接投じることができるとのこと。正直、これは私にとっては初めての体験でした。恐らく、そのようにされている寺院というのはごく稀ではないかと思います。札幌の新栄寺(成田山札幌別院)では、初不動(年明け最初の御縁日となる1月28日)などで、添護摩木を手に持ちつつ護摩壇の周囲をぐるりと礼拝一巡してから所定の三宝へと添護摩木を納めていくというのはあります。基本原則として、護摩壇周辺の内陣(その外側に外陣がある)というのは普段は僧侶以外は立ち入ることが許されない絶対聖域なのです。それで珠香さんは、この大きなご利益に預れるようにとすべての参拝者の手に清めの塗香を塗り分け与えていたわけです(護摩壇巡りの新栄寺もそのときには参加者全員に塗香を使わせる)。
 塗香というは自身の浄化に絶大な効果があるとされているもので、私が自分でいつも使用しているものも仏具の通販で入手できるものとしては最上級レベルなのですが、しかし、珠香さんより頂いた塗香はそれよりも更に高貴な香りがして、手にもシットリとしていました。恐らくは、更にもっと上質な塗香に違いないものと思います。

 珠香さん一人きりで助法(読経)される僧侶がいない中、ついに法要が開始するとラジカセを使用してご自身の読経の声を助法代わりにして流していました。なるほど...これならば、一人でもまったく問題なしのGoodアイデアです(本来、護摩法要などでは読経の助法をされる僧侶が最低もう一人は必要とされています)。
 法要が進行して護摩の火炎が立ち上ると、珠香さんの指示で檀信徒さんたちが一人ずつ呼ばれて護摩の火に添護摩木を投じていきます。私たち夫婦も名前を呼ばれて内陣へと入ります。まずは、御本尊の不動尊に略式の五体投地にて礼拝し、続いて導師である珠香さんへ礼拝。護摩壇へと歩み寄って座ってから再び合掌。すると珠香さんから合図があったので、自分の願いを書き込んだ添護摩木を火の中へと投じると、何やら珠香さんが密教作法を行じて、最後に「エイッ!!」と鋭い掛声と共に手を火炎へと突き刺した。私はとても有難くて力強い想いがしました。
 法要も終盤に入ると、今度は珠香さんが御法楽の勇壮な太鼓を激しく叩きつけます。私も護摩祈祷の奉納太鼓は何度も観てきていますが、自身で読経しながらこれほど激しく太鼓が叩けることには驚きました。夫婦して太鼓で目が釘付けとなったのはこれが初めてのことでした。凄い!!
 護摩祈祷が終わると、護摩の余熱と煙をよくまぶした梵天(お祓いの法具)にて厄除けの加持を受け、その後に珠香さんからの御法話です。11月、大本山成田山新勝寺にて住職委嘱式を受けて来られたとのことで、この機会に希望の檀信徒さん数名とツアーにて大きな関係各寺院の護摩法要にも参拝されてきたという。成田山新勝寺のみならず、川崎大師平間寺と高尾山薬王院の智山派の三大大本山をすべて。更に、成田山東京別院深川不動堂、智山派別格本山高幡不動金剛寺にも、珠香さんの弟さん(新勝寺僧侶)の案内で巡ってきたとのこと。今後は、また参加希望者を募って参拝ツアーを続けていきたいとのお話でした。これは素晴らしい企画です。

 寺院を去る前に再度、御本尊に壇前普礼をして珠香さんにお礼のご挨拶をさせて頂くと、逆に抱えきれないほどの幾つもの貴重なお土産を頂戴しました。成田山新勝寺の御宝前にお供えしてパワーを満たした有難い成田山特製の御神酒とお供物の落雁。そして、各大本山参拝ツアーで頂いてきたという素晴らしい情報冊子とパンフレット。更には、瀧泉寺の傍から湧いている美味しい泉を汲んで護摩祈祷にて加持したというご利益高いベットボトル2ℓを2本も頂きました。これがなんと火炎の高熱によってキャップが変型していました...(笑)。こちらは帰宅後、500mlボトルへ移し替えて家族に分けました。
 瀧泉寺にて湧いているこの清水については、神様からのお告げを受けた体の弱い女性がこの加持水を飲み続けたところ健康を回復したと伝わります。それから私の個人的なお土産として、瀧泉寺のオリジナルと思われる抹香を入手。帰宅後にさっそく焚いてみますと清浄でとても良い香りがしました。

 今後も、山瀬 珠香氏のご活躍と瀧泉寺からは目が離せません。

すてき

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