令和3年7月の掲示板を更新しました！

「人の目をごまかせたとしても　仏さまは見ている」

　お寺では先日、今年初めての蓮の花が開花して、いよいよ盛夏を感じられる季節となり、境内も夏を彩る草花で賑やかさになって参りました。
　お寺の作務も時間のある限り、庭の手入れや草むしりをしていますが、心を込めれば込めるほど、より綺麗になり、木々や花々が喜んでいるように思えるのです。一方で、手抜きをすれば作業は楽になりますが、何より、その心がお庭に表れてくるように思います。ただし、お身体や様々な事情により、出来ない場合は除きます。
　庭の手入れをしていると、自分の心に嘘はつけないなと思います。そして、何より、仏さまはいつもこの私を見ている、照らして下さっているからです。
　阿弥陀さまのお救いのみ光は、分け隔てなく私たちを照らして下さっております。まさに親の慈愛のような心で見守り下さっています。善人も悪人も同じです。
　しかし、善人を見ては喜び、悪人を見ては悲しんでいる、と法然上人は仰っておられるように、私たちの物差しでははかることが出来ないほどの眼差しを掛けてくださっております。
　その大いなる慈悲の心に、この私も素直に向き合って参りたい。そして、心だけではなく、行動も伴うように日々心がけして参りたいと思うのです。お念仏もまさしく同じです。
　日々にお念仏を申しつつ、共に生活を歩ませていただくのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　南無阿弥陀仏　合掌