令和3年12月25日から
新たに必勝祈願の「勝守」を頒布致します。
彌彦神社の神様・天香山命アメノカゴヤマノミコトが、
天から授かった霊剣がモチーフになっています。
深い青は
「勝ち」に通じることから戦国武将などが好んで用いた褐色(かちいろ)をイメージしており、
剣に向かって虹色の光が差す美しいお守りです。
勝負事やスポーツのお守りとしてお持ち下さい。
↓以下に霊剣の神話を紹介しております。
天香山命アメノカゴヤマノミコトは、
越後に行かれる前は熊野(今の和歌山県)にお住まいになっていました。
そのころのお名前は高倉下命タカクラジノミコトと申し上げます。
神様は、神話の中で果たす役割や性質によってお名前が変わります。
熊野では大きな倉の側にお住まいでしたので、
高倉下命です。
あるとき熊野に神武天皇の軍勢がやってきました。
神武天皇は天照大御神アマテラスオオミカミの5代目の子孫で、
祖先の教えに従って熊野平定のために戦をされていました。
軍勢が熊野に入ると怪しい毒気が満ちていて、
皆具合が悪くなって先に進めなくなりました。
天照大御神は、
強い武御雷命タケミカズチノミコトを使わして、
神武天皇を手助けしようとお考えになりました。
しかし武御雷命は
「自分が行かなくても、国を平定した剣があるので、それを降ろせばよろしい」
とおっしゃって、
天照大御神のひ孫で、神武天皇とも遠戚に当たる高倉下命に夢でお告げをされました。
夢で
「あなたの倉に霊剣を落とし入れたので、目が覚めたら神武天皇に献上しなさい」
と告げられた高倉下命が朝になって倉へいらっしゃると、
倉の天井が壊れ、霊剣・布都御魂剣フツノミタマノツルギが置かれていました。
高倉下命が布都御霊剣を神武天皇に献上すると、
剣の霊力によって毒気が祓われ、皆が活力を得て、
無事に熊野から大和を平定することができました。
布都御霊剣は、神武天皇が大和朝廷を起こした後、
布都御霊大神フツノミタマノオオカミとして石上神宮の神様となり、
お宮の裏の禁足地に埋められたといわれていました。
明治4年、石上神宮の当時の宮司さんが禁足地を発掘したところ
伝説の通りに剣が出土し、今でもご神体として大切に祀られています。
神話には不思議な出来事がいくつも描かれていて、
現実とは遠い出来事のように思えますが、
今の時代に通じている部分も確かにあります。
このお守りを通して神話の世界を感じて頂ければ幸いです。