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成田山札幌別院新栄寺ではいただけません
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なりたさんさっぽろべついんしんえいじ

成田山札幌別院新栄寺のお参りの記録(1回目)
北海道豊水すすきの駅

投稿日:2023年02月04日(土)
参拝:2023年1月吉日
 先月28日、札幌『新栄寺』の初不動へ母と二人して参拝してきました。

 「新栄寺」は、当ブログ12月更新でご紹介した登別市『瀧泉寺』と同様の成田山新勝寺直系の寺院です。こちらは大本山に次ぐ規模の別院となる『札幌別院』となります。成田山を名乗る寺院は全国にたくさんありますが、新勝寺直系の寺院のみが新勝寺の護摩札や各種授けものを扱うことができ、そして、成田山であることを表す“葉牡丹”の寺紋を使用することが許されます。『成田山札幌別院新栄寺』は、明治18年に大本山成田山新勝寺から御本尊不動明王の御分霊を勧請創建されて、令和2年に節目の開創135年を迎えています。

 私たち夫婦は、市川 海老蔵氏(現・団十郎白猿)の新勝寺挙式の翌年にこちらの新栄寺にて結婚の挙式をあげています。私たちの場合には当時の前主監による特別のはからいにて5万円にて執り行っていただきましたが、現在は正式10万円の初穂料となっています(ちなみに新勝寺の場合には一般30万円の初穂料)。
 ここで少し脱線しますが、日本人というものはその多くがキリスト教やイエスにはまったく関心がないくせに、なんと挙式だけは教会であげたがって神父や牧師からの祝福を受けてきますね。大方は女性目線だろうと思いますけれど、理由は場所の雰囲気が“明るく可愛いから”だという...。確かに教会からすれば、それだけでも有難いことなのかもしれませんが、私自身はクリスチャンでもないのに、とても神父さまの問い掛けに答えて誓いを立てて「アーメン」だなんてことは出来なかったので、仏式にはかなり拘らさせてもらいました(苦笑)。特に信仰している成田山であれば、いうことはなしです(日本人なので神前は大丈夫。ただし、神道に対しても特に何の想い入れもないので、普段は神社に行くことはまったくありません)。

 この日は、「初不動」といわれる護摩法要で年の初めの御縁日に開催され、新しい一年の御守護を願うものです(新年、最初の御本尊不動明王の御縁日/以降~毎月28日)。そして、新栄寺での御縁日は「縁日内陣参拝特別護摩供」となっており、特別に内陣奥の御本尊不動明王の目前にまで進んで護摩の火炎も間近で拝することができるという大変有難いものです。
 コロナ禍の中で、果たしてどの程度の参拝者が来るものだろうかと思っていましたけれど、なんとコロナ感染以前とほぼ変わらないか、或いは、逆にもう少し増えたような印象でした。椅子を数えたりなどしましたが、驚くことにザッと100人位は来寺していました。肝心の内陣参拝するためには、朱文字で書かれた“縁日内陣参拝特別護摩木”をいただく必要があり、この護摩木を手にして内陣をぐるりと循環してくることになっています。アレ?と思いましたけれど、こちらが今回は500円(1本)でした。確か以前までは1.000円でしたから、なかなかの高額という印象を受けていました。これだと正直、つい遠慮してしまって、せっかくのこの有難い内陣参拝の特別な機会を逃してしまう人も出て来るのでは? などと思っていましたから良かったです。
 護摩の火炎が上がると、まずは各種祈願の護摩札等々の御加持を次々と行います(護摩の火炎にかざす)。続いて、指示があると祭壇に向かって右端から順次、参拝者が脱いだ靴をビニール袋に入れて手に持ちつつ、内陣へと歩を進めていきます。数年前との違いとしては、寺院側が用意した巡拝用の御袈裟を着けさせるといったことなどはなくなっており、また同じく塗香を手に着けるようとの指示もなかったことです。恐らく、すでに参拝者全員に向けて“洒水加持”を行っているので、これで清めは済んでいるとの判断で止めにしたのだろうと思います。

 ちなみに、同じ真言宗の智山派であっても、不動尊の御真言『慈救呪』の発音は成田山直系とそれ以外とでは異なります。成田山に属さない智山派一般では「ノーマク サーマンダー...」なのですが、成田山の場合は「ノーマク サンマンダー...」です。恐らくですが、成田山は元々は「智山派」ではなかったことに由来するのではないかと見ています。智山派に所属する1879年以前においては大覚寺派でした。智山派は「新義真言宗」なのですが、大覚派は「古義真言宗」に属する派です。確認してみますと、本家の高野山真言宗が同じく古義ということで「サンマンダー」と唱えているのです。
 真言の発音というのは、伝授されたまま変えることになく伝えることを重視する伝統にあるので、恐らくそのために違いが起こっているのだろうと思います。つまり、智山派などの新義真言宗は、古義との差別化を図る意図で幾つかの真言の発音を変えたのではないでしょうか。ちなみに真言宗で非常に重視する「光明真言」においてさえも、高野山真言宗では「ハラバリタヤ ウン」であるのに対し、智山派では「ハラハリタヤ ウン」となっています。
 単純に、密教の秘伝は伝統重視にあると見なすならば、元々の本家である高野山真言宗に倣うべきではないかとも思えますけれど、また、真言は神秘呪文なので、発声そのものの響きこそが重要だとの指摘をされる方もいます。なので今日、伝わる日本の真言宗各派の和製なまりの真言などではなくて、古代インドの本物のサンスクリット語により近い発声にすべきだとの意見も確かに一部にはあります。その場合には、「プラバルッタヤ フーン(pravartaya hūṃ)」といった感じ(日本語表記)になります。
 ただ、私の個人的な意見をいわせて頂きますと、真言は秘密の呪文なので確かに正しい発音が最重要の筈なのですが、ところが、現実には和製なまりであろうと多少違った発音であろうとも、その効果にはさほど影響をしていないような気がしています。私のいうその効果とは、“霊験”(御利益)という意味で述べているのですが、派や寺院、個々の僧侶による発声の違いがあるにも関わらず、どうも何処においても同じように効果が現れているところから、恐らく最も重要なのは発音の正確さというよりも、唱える者の心の意図やその想いの真剣さ、そして、御本尊との繋がりの深さとかその人の持っている霊的達成度といったことが霊験の発動を決定づけるのではないかということです。

 法要後は各種御守りなどが展示されている部屋へと入って、そこで振舞われていた米麹を使った美味しい甘酒を頂いてきました。これはとても美味しかったです。お守りなどは相当、気に入ったものがない限りは入手しないようにしているのですが、それでも自宅にはかなり色々なものが集まってしまっています。それで今回は、初めて目にした新栄寺オリジナルの小型熊手(置き型)と不動明王の立体3Dガラス細工を頂いてきました。
 それから、四国の1番札所発行のお遍路について紹介した素晴らしいパンフレットを新栄寺さんに置かせてもらいました。たった3部しかありませんけれど、希望者の方が持っていけるよう僧侶の方にお願いしてきました。

 こちら新栄寺は“パワースポット”としても注目が高く、最近ではTVや新聞などでの取材も増えています。人によっては、御本尊の不動明王の口から煙が出ている...。不動明王の声を聴いた...。などの神秘体験をされる方もいるようです。

 次回、もしも可能であれば、ブッダ釈尊の御生誕を祝う「灌仏会」(花まつり)に新栄寺へと再び参拝に来れたら良いなと思っています。

  ブログ---宝珠diary
   『Occultist による仏教論考 etc.』
      https://houju-isis.fc2.net/blog-entry-25.html

すてき

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