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宝光寺の日常(4回目)北海道知床斜里駅

【寺院紹介③】知床のお不動さまは……「背負い不動」?

投稿日:2021年05月31日(月)
  皆さんこんにちは!今日で5月も終わると言うのに、知床斜里町の現在の気温は5℃…
 「薔薇は来月に咲いてくれるのかな…」と不安になるような一日です😰

  さて、先週の投稿でも少しだけ触れましたが、宝光寺ではお不動さまをご本尊として祀っています。今日は当寺のお不動さまについて、
 そのお姿や由縁などをご紹介したいと思います。

  宝光寺のお不動さまは「知床不動尊(しれとこふどうそん)」の名前で親しまれています。全身約1mほどの鋳造で、像自体は黒一色ですが、それもあってか手元の「剣」と「羂索(けんさく。縄のこと)」がとても印象的に見えます✨【写真1】
 お姿は「炎を背負った」「険しい顔つき」に、「剣」と「羂索」を持っている、という一般的なお不動さまと同じようなお姿をしています。
 ただ、当寺のお不動さまは遠くからみると「険しい顔つき」ですが、近くでよ~く見ると「優しい表情」をしているんです(写真では伝わりにくいかな…💦)
  
 そんな当寺のお不動さまである「知床不動尊」ですが、実はとある逸話が残っていることから、巷では「背負い不動」なんて呼ばれたりもしています。
 その逸話とは…なんとこのお不動さまは、当寺の初代住職である中川隆潮(りゅうちょう)師が北海道の旭川市から「背負って」運んできたと言われています!
 旭川市から斜里町までの距離はなんと約250km!しかも当時(1910年代)は道も整備されていなかったことですから、とても険しい道のりだったことでしょう【写真2】

  こうした逸話から当寺のお不動さまは、「背負って運んできたお不動さま」、略して「背負い不動」なんて呼ばれるようになりました。
 そして、「優しい表情」をしているという当寺のお不動さまのお姿から、「私たちの辛いことや悲しいことも代わりに背負ってくれる、優しいお不動さま」という意味も込めて、「背負い不動」と呼ばれるようになったのです。

  これが宝光寺のお不動さま、「背負い不動」の特徴です!この「優しい表情」は文章や写真では中々伝わりづらいと思うので、
 気になった方は是非、当寺に足を運んでみてくださいね!お不動さまの御朱印もございますよ~【写真3】

  それでは良い一週間を~👋



  

 

 
 
 
宝光寺の仏像
【写真1】宝光寺のお不動さま、通称「知床不動尊」の全身像。
遠くからみると険しい顔つきをしているが、近くで見ると優しい表情をしている。
宝光寺(北海道)
【写真2】旭川市から斜里町まで(Google mapより)
宝光寺の御朱印
【写真3】お不動さまの御朱印
「北海道三十六不動尊霊揚 第十四番札所」の印(右上)と、当寺オリジナルデザインのお不動さまのスタンプ(左上)が特徴
宝光寺の芸術
【写真4】中川隆潮師のご遺筆
 中央には「忍能(にんのう)」の二文字。隆潮師は「お坊さんは能く耐え忍ばなければならない」と常日頃から心がけていたと言われています。

すてき

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