仏教を考える　2020年8月

阿弥陀について

浄土宗が第一に拠り所とする仏様が阿弥陀仏である。阿弥陀はサンスクリット語で計り知れないという意味を持つａｍｉｔａの音写である。では、阿弥陀様は何が計り知れないのだろうか。
サンスクリット語の経典では、阿弥陀様はａｍｉｔａｙｕｓ(アミターユス)やａｍｉｔａｂｈａ(アミターバ)と呼ばれている。前者は計り知れない命、後者は計り知れない光という意味である。その為、無量寿仏や無量光仏と翻訳されることもある。つまり阿弥陀仏とは計り知れない命と光を持つ仏様という意味である。
計り知れない光によって浄土を示し、計り知れない命によっていつまでも人々はその光で照らす。阿弥陀様はそう誓って仏となった。だから阿弥陀という名前で呼ばれているのである。