西方山極楽寺の日常(33回目)
岐阜県名鉄岐阜駅

【仏教を考える　2019年8月】

法要について

　仏教行事には様々な種類があるが、その総称として使われるのが法要である。春秋の彼岸、花まつり、施餓鬼会、除夜会などは寺が主催する法要、葬儀や年回供養などは個人が主催する法要である。

本来法要という言葉は文字通り法の要、つまり仏教の重要部分という意味である。仏教行事は仏様の教えに触れる機会なので、法要が仏教行事を意味する言葉になったと言われている。

　法要は仏教行事の中でも大勢の人で集まるものを指すことが多い。宗派や地域独自の法要もあるが、その中には仏教が由来とはいえないものもある。私達は様々な場面で仏様の助けを求める為に集まり、皆で仏様をお祀りする。そうして仏教は日本文化に溶け込んで根付いてきた。法要をきっかけとして皆で仏教を分かち合い、仏様の導きの下で一つになる。それが法要を開催する意義である。