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信行寺の日常(65回目)福岡県宇美駅

遺品整理の現場から感じること【勉強会レポート】

投稿日:2020年06月19日(金)
遺品整理の現場から感じること【勉強会レポート】

私がお仲間の僧侶と運営している寺院関係者のオンラインサロン「bラーニング」では、定期的にオンラインでの勉強会を開催しています。

このたびは、株式会社友心 代表取締役で遺品整理士の岩橋ひろしさんを講師にお迎えして、「遺品整理の現場から ~家族やお寺の存在を考える~」というテーマで、勉強会を開催いたしました。

今回は、その勉強会のレポートさせていただきます。

▼動画・音声でもご覧いただけます
https://youtu.be/hgBTnoBuGO8

岩橋さんからは、遺品整理の現場の様子や、そこから感じる孤立、孤独、家族や近隣の関係性の希薄さなどの状況、また、日常の声の掛け合いや、思いやりなど、ささいなことでも状況が変わる可能性があることなどを、熱い想いとともに教えていただきました。

孤独で亡くなっていかれ、どなたにも気付かれず、数日後に異臭により発見されるような悲しい状況から、岩橋さんは家族のつながりや近隣の方とのつながりの希薄化を感じることが多くあるとのことでした。

勉強会の冒頭、岩橋さんから、「離れた家族と最後に連絡をとったのはいつでしょうか?」という問いがありました。

日本では、年間4万6千人が孤立死をされており、死亡者総数の30人に1人が孤立死という状況だそうです。自死よりも孤立死のほうが多い状況です。

岩橋さんのお話から、ご参加者それぞれが、自身の生き方や周囲の方との関係性のあり方を考え直すとともに、寺院関係者向けの勉強会ということもあり、自身の僧侶としての活動や、お寺での取り組みなどに紐付けて感じられることが多かったのではないかと思います。

例えば、月忌参りの意義や、ご法事での家族・親族間の関係性の再構築、お寺での終活的な取り組み(特に心の面や自分らしい生き方、家族間の関係性の部分)など、日常のお寺とのご縁の中でできること、さらに意義を深めていける可能性も多くあることを感じられたように思います。

また、僧侶はご葬儀などでお参りをさせていただくことが多いとはいえ、孤立死の現場に立ち会うこと自体は少なく、岩橋さんの経験から発せられる言葉は、とても重みがあり、大切なことを教えていただいたと感じました。

講師をお勤めいただいた岩橋ひろしさん、ご参加いただいた皆様、ご縁をいただいた小林信翠さん。今回も素晴らしい学びのご縁をいただきまして、ありがとうございました。

さらに詳しい勉強会の内容は、以下に記しております。とても感じることの多い内容でしたので、是非ご覧くださいませ。

寺院関係者のオンラインサロン「bラーニング」では、これからも、お寺が担っている役割の周辺領域の専門家の方を講師にお招きして、勉強会を開催していく予定です。

次回は、2020年7月12日(日)19時30分から、石材店の榊原亮さんを講師にお招きして、「お墓を通して考える 弔いと対話の大切さ」というテーマでお話をいただきます。

寺院関係者向けの勉強会ですが、それ以外の方もご参加いただけます。是非ご参加くださいませ。(近日発表致します)

▼さらに詳しい勉強会の内容はこちら
https://online-temple.net/?p=547

#僧侶 #お寺 #勉強会 #研修会 #オンライン
信行寺(福岡県)

すてき

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